前回までのあらすじ
食雑誌である『月刊東京ウォーキング』の編集者・高嶋葉子(35)は、この道10年目の中堅、未婚、彼氏アリ。
年下彼氏である橘 京太郎(28)は、「誠実」が服を着て歩いているような男。会社の後輩である倉田紗耶香に押し切られるかたちではあったが、家に連れて帰ってきてしまった。
と、そこへ葉子が訪ねてくる。インターホンのチャイムが鳴り響くなか、紗耶香にキスをされてしまう。
翌朝。
紗耶香が洗面所で顔を洗う水音を聞きながら、京太郎はコーヒーを淹れていた。特に好きでも嫌いでもなかったが毎朝飲むようになったのは、葉子の影響だった。いまドリップしているのも、「朝、一緒に飲もう」と、葉子が買ってきてくれた品だ。
(昨日、チャイムを鳴らしたのが葉子だとし......
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