2025.03.27
TOUGH COOKIES Vol.6港区・西麻布で密かにウワサになっているBARがある。
その名も“TOUGH COOKIES(タフクッキーズ)”
女性客しか入れず、看板もない、アクセス方法も明かされていないナゾ多き店だが、その店にたどり着くことができた女性は、“人生を変えることができる”のだという。
タフクッキーとは、“噛めない程かたいクッキー”から、タフな女性という意味がある。
▶前回:「幸せそうな彼女がなぜ?」SNSで悪質コメントの犯人を突き止めたら、意外な人で…
BAR TOUGH COOKIES
Customer2:SNS裏アカ流出で炎上した人気女優・東条みず穂(21歳)・後編
「家族のような他人ってすごく厄介じゃないですか?」
え?という東条みず穂の反応に、BAR TOUGH COOKIESの店長であるともみは、微笑みを作る。そして少しだけ緊張をしながら続ける。
「誰よりもあなたを理解できるのは私、この人には私がいないとダメだから尽くして支える、みたいな本人が犠牲心だと思ってるもののほとんどって、ただの独占欲だと私は思うんですよね。
それがそのうちにねじれた執着心に変わっていく。特にマネージャーという職業は特殊ですから」
ルビーには…というより誰にも話せていない自分の過去を含んだその話を、感情が波立つことなく平静に話せたことにともみはホッとした。そして。
「執着…」
と言ったみず穂の様子で、“ともみの過去の確信”にはたどり着いていないのだということも知った。事実を掴んでいたなら、きっと今のともみの言葉をみず穂は逃がさず追求していたはずだから。
「朝から晩まで一緒にいて、送り迎えは何時だろうと対応して、その上プライベートのトラブル処理まで任される。24時間体制で待機しているような芸能人のマネージャーという仕事は、献身的でないとできません。時に異常なほどにね。
その献身はまるで家族、ときに恋人のようにも感じられるっていうのも理解できるんですけど、実際は仕事のパートナーにすぎないってことをタレントもマネージャーも忘れちゃいけない。そこを勘違いすると歪むんです。
献身が強ければ強いほど、執着に変わりやすくなるんですよ」
「でも、私の仕事が減るまでは、本当にうまくいっていたんです。母が姉で洋子さんが妹。その二人に育てられている私という形は、例え擬似でも…家族として成立していたと思います」
ともみに反論するように、みず穂は説明を続けた。
仕事は確かに減ったけれど、みず穂の母は東条プロダクションの経営者として優秀で、みず穂の他に所属していた3人の子役たちにもそこそこ知名度と仕事があった。
だからみず穂の仕事が多少減ったところで、事務所の経営が傾くということはなく、母が心配していたのはただただみず穂の将来だったという。
「母は、大人の役者として私を成功させたかった。確かに子役からうまく移行できずに苦しんだ同世代も沢山いました。そうなると、昔は可愛かったのにねとか、劣化がひどいとか、世間の扱いも悲惨になります。
だから母は…もう洋子さんだけに任せておけないと言って、現場に来るようになったんです。母も営業に回るようになって。2人のケンカが耐えなくなり…ケンカといっても洋子さんは反論しないから、母が一方的に指摘する形ではあったんですが」
よくある話だとともみは驚かなかった。タレントの親とマネージャーの間のもめ事はよくある話だ。
「その上、本当にたまたまなんですが、母が手配したオーディションにばかり受かってしまったんです。主役はもらえなくても助演の大事な役とか、時には主役よりも話題になる役で評価してもらえて。
そしてそれらが結果的に、朝ドラの主役につながることになって…」
19歳で演じた朝ドラのヒロイン役が当たり、子役の人気者にすぎなかった“東条みず穂”は大人の役者への脱皮へと成功した。
うちの子のお嫁さんにしたい、孫にしたい、という高年齢層から、友達になりたい、恋人にしたい、という同世代の支持までを得て国民的女優と呼ばれるようにまでなったのだ。
「確か…その朝ドラの時には、お母さんってもう亡くなられてたんだよね…?」
気遣いを含んだルビーの質問は、ここ最近のネットニュースから得た知識だろう。みず穂が小さく頷く。
東条みず穂の事務所移籍は、母の急逝によるものだと当時も大きなニュースになったが、今回の騒ぎの中で改めて、それがまるでナゾの死だったかのように煽情的に書かれた記事が増えているのだ。
本当にその通りですね。すごいボリュームで読み応えもすごかったけれど、この連載では珍しく脱字(入力ミス) が目立っていて残念でした。多分、作者と入力する人は別だと思うけど、人気連載なので読み返すなどして防いて欲しいです。
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