木野瀬凛子、31歳。
デキるオンナとして周囲から一目置かれる凛子は、実は根っからの努力型。
張り詰めた毎日を過ごす凛子には、唯一ほっとできる時間がある。
甘いひとくちをほおばる時間だ。
これは、凛子とスイーツが織りなす人生の物語。
◆これまでのあらすじ
大手広告代理店営業部に勤める木野瀬凛子、31歳。得意先の大手食品メーカー広報部・秋坂の京都転勤の一報を受け動揺した凛子は、秋坂に好印象を抱いている自分にようやく気づくが…。
▶前回:仕事の休憩中にかかってきた1本の電話。女の気が動転したその内容とは?
Vol.8 心が揺れる赤いデザート
「うわあ、美知さん!こんなにたくさんの案を考えてきてくれたのね」
テーブルに広げられた何枚もの紙を見ながら、凛子は6歳下の後輩・美知を褒め称える。
得意先の大手食品メーカーが新発売する予定の、チョコレートスイーツ。
そのバレンタインシーズンに向けた販促案を、美知がた......
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