2022.09.08
【予約困難店たる理由2】
満足度たっぷりの男前な握りが再訪を誓わせる
本まぐろの中トロ。『鮨 龍次郎』のおまかせコースは、この一貫から始まる。
修業先の『海味』に倣ってのことだが、中村さんにとっても、まぐろはとりわけ思い入れの深いネタ。「中トロは名刺代わりの一品です」と話す。
まぐろは、「やま幸」から。脂ののりが良く、身質が柔らかで香りのあるまぐろを選ぶ。
「しっかり鮨を食べている」と感じられるネタのサイズで、鉄火巻きも口いっぱいに頬張れる。これも「喜ばせたい」という一心からだ。
まぐろに合わせるシャリは、まさに『龍次郎』の味。「赤酢に頼ったシャリにはしたくない」と中村さん。
それゆえ、赤酢も比較的すっきりした「琥珀」、風味豊かな「山吹」をベースにコクのある「與兵衞」もブレンド。そこにまろやかな米酢を合わせ、厚みあるまぐろの旨みをしっかり受け止める。
経験値の高い鮨好きたちをも唸らせる握りがある
たっぷり握られたうに。この日は小樽のムラサキウニ。
中トロの後、肴が7品ほど続きメインの握りへとうつり、大満足のコースが完成する。
雰囲気は気軽でも鮨は王道。そのギャップがまた、鮨好きたちを魅了している。
大将のお茶目ショットが連日SNSを賑わす
大将 中村龍次郎さん(36)。1986年、東京生まれ。
中学生の時に鮨職人を志し、高校卒業後、金沢『葵寿司』に弟子入り。5年間の修業の後、銀座『萩はら』等を経て青山『海味』の門戸を叩く。
『海味』の師匠・長野充靖さんが急逝後、28歳で2代目を継承し、33歳にして独立。
醍醐味のひとつは、大将・中村さんとの掛け合いにある。
カメラを向ければ必ず、そこには親しみのある“キメ顔”がある。
若き“キャスト”たちが店を盛り上げる!
右から順に田辺 篤(32)『龍次郎』歴/1ヶ月、内藤大喜(30)『龍次郎』歴/3年、宮前祐介(25)『龍次郎』歴/3年。
ゲストが楽しみにしているのが、若いスタッフと大将の掛け合い。
絶妙な距離感を守りながら、全員がその場を楽しんでおり、その陽気な空気がおのずとゲストにも伝染するのだ。
スタッフの中には、SNSで中村さんを知り、店に電話をして働きたいと頼み込んだ者も。彼らの溌剌とした笑顔も印象的だ。
◆
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この記事で紹介したお店
鮨 龍次郎
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