福澤 朗の「日本酒カレンダー」 Vol.1

福澤 朗が贔屓のお店で日本酒を語る!

【 今月のお題 】
燗酒の魅力を
楽しめる3本

curated by
福澤 朗

左.「お燗も幅広くて、温度によって味が変わる。楽しいね」と福澤氏

右.GOZENSHU 9 レギュラーボトル

御前酒蔵元 辻本店。9人の若い蔵人が同世代に向けて開発した酒。平安時代の醸造法「菩提もと造り」を採用、濃厚かつキレの良い味に仕上げている。500㎖¥900

最初は冷酒に心奪われ、やがて燗酒で日本酒の奥深き世界に開眼した福澤朗氏。贔屓の店『ぬる燗佐藤』でお猪口を口元に運ぶと、瞬く間に目尻を下げる。

「うわっ、いい香り。上がってます。燗上がりしてますよ、これ」

燗酒の魅力は変化にあると言う。「日本酒はね、燗にすると味が開くんです。冷たい時は角が立つ酒も、温めると良さに変わることがある。こいつデスクワークは雑だなあ、でも営業に出るといい仕事するじゃん、という感じですよ」

なるほど。で、おすすめは『七人の侍』と『春鹿』の純米酒。「このふたつはコスパがいい。燗酒は差しつ差されつだから量が進むけど、お財布に響かない。しかも料理との相性はオールマイティー。この値段でこんなリッチな気持ちになれるのか、と驚くはずです」

さらに『GOZENSHU9』。

「ボディがしっかりしてるので、味の濃い料理向き。ぜひ色々試してほしい。料理とジャストミートした時の快楽はたまりませんよ」

「そうそう、焼肉屋に行くと男女の一線を越えるという話があるでしょ。燗酒を飲める関係も同じなんです。初めてのデートは冷酒でスマートに決める。で、次のステージに行く時に燗酒ですよ。差しつ差されつ、距離を縮めるのです」

ほろほろと酔い、舌好調。燗酒にはそんな効用もある、らしい。

左.春鹿 旨口四段仕込 純米酒

今西清兵衛商店。地元奈良県の特別栽培米ヒノヒカリを100%使用。手をかけた米麹四段仕込み製法で、冷やでも燗でも米本来の旨みを引き出していく。720㎖¥1,155

右.七人の侍 純米酒

田端酒造。食中酒として幅広く飲めるよう醸された酒。冷やでも旨いが、燗にするとさらに映える。スローフードジャパン燗酒コンテストで金賞を受賞。720㎖¥1,050

●ふくざわあきら
日本テレビ入社後、アナウンサーとして活躍。2005年にフリーに転身、現在「真相報道バンキシャ!」に出演中。筋金入りの日本酒好きで、日本酒好感度アップに尽力!

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