「彼以外を、好きになってはいけない」
そう思えば思うほど、彼以外に目を向けてしまう。
人は危険とわかっていながら、なぜ“甘い果実”に手を伸ばしてしまうのか。
これは結婚を控えた女が、甘い罠に落ちていく悲劇である。
◆これまでのあらすじ
交際4年目の彼氏・大介との結婚に、迷いを感じ始めた美津。バーで出会った経営者・篤志に心惹かれ、誘われるがまま2人で京都へ。彼との刺激的なデートに魅了された美津は、大介と別れて篤志と付き合うことを決意するが…?
▶前回:高級寿司を食べにヘリで京都へ。最上級のデートで男の誘惑に抗えない女の選択は…
「ごめんなさい。私、今は彼氏がいて…」
旅館の布団で寄り添いながら、美津は深刻な表情で打ち明けた。
その瞬間、篤志の表情が一気に曇ったように見えて、美津はあわてて付け加えようとする。
― でも、もう別れるの。それで私と、正式に付き合ってほしいの。
美津は、自分......
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この記事へのコメント
バーにだって篤志がそこにいると分かっていて美津を連れて行ったような気がする。
所詮はその他大勢の1人ってだけなのに。