恋愛クラッシャーな女たち Vol.5

デートの店選びがイマイチな年下彼氏。見かねた34歳女は、スマホの画面に“あるモノ”を表示させ…

志賀章大(27歳・化粧品会社勤務)の答え


「志賀!午後に社内報の取材が入ってるから、佐久間さんのところに行ってこい」

上司にそう言われると、先輩や同期が一斉に集まってきた。

「彼女、メチャクチャ美人で有名なんだよ!いいなあ、志賀」

営業部のメンバーにそう言われ、ドキドキしながら広報部へ向かった。するとそこには、僕のタイプど真ん中な女性がいたのだ。

僕は挨拶がどもってしまうくらい、緊張した。…いや。あまりにもタイプだったから、そのあとの取材もグダグダになり、格好悪い姿を見せてしまったくらいだ。

それでも、これを機に彼女と近づきたかった僕は、粘り強く食事に誘い続けた。告白も、2度目でやっとOKしてもらえたのだ。

こうして無事に付き合うことができたけれど「彼女を誰かに取られるんじゃないか…」と不安に思うことはたくさんあった。

だから彼女の好きそうな店をリサーチして、詩織さんを喜ばせられるように努力したのだ。

その甲斐あって、2人の距離はだんだん縮まったように思う。そんな空気を感じた僕は安心して、つい口をすべらせてしまった。

「実は、お店探すのとかプレッシャーだったんだ。詩織さん、これまでもいろんな店に行ったことがあるだろうし…。でも、お気に入りが何軒かできたから、もういいよね」

悪気はなかった。むしろ「2人の関係が落ち着いてきたよね」というニュアンスで言ったつもりだったのだ。

だから彼女に怒られたときには、なんとかして挽回しなくては…と、本気で反省したのだった。


それからというもの。店選びに苦戦する僕を見かねて、詩織さんからも“行ってみたい店”を提案してくれるようになった。

そんな気遣いが、僕は嬉しかったのだ。

しかし。あるとき、見てはいけないものを目にしてしまった。彼女が見せてくれた焼肉店の写真に、男の手元が写り込んでいたのだ。......


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