2021.05.28
CHANGE(チェンジ) ~いくつになっても初体験っていいもんだ~ Vol.2
大切な人とグラスを合わせるその瞬間。
夜の始まりを告げるシーンに何を選ぶかは、デートの成功を左右する重要な試金石。
ビールやレモンサワーを選ぶのも、手堅いチョイスとして悪くはない。
だが、あまりに“普通”すぎる始まりでは、その後の展開もなんとなく予感できてしまうもの。
乾杯の1手で、相手を期待と高揚で包み込む。ここぞ、のデートで差をつける切り札になる1杯とは?
【鮨デート編もチェック!】
鮨屋で出合った新しくも完璧な一杯。これから来る大人の意外なマリアージュとは?
「距離を縮めたい相手とのデート。お洒落感は絶対に欲しい…」
それなりに経験を重ねた大人同士なら、デートの店選びに“こなれ感”は必要不可欠。
ここでいう“こなれ感”とは、美味しい料理と酒を味わいながら、肩の力を抜いて会話を愉しめて、それでいて大人な雰囲気であること。
とくれば、焼き鳥をおいて他にない。
今回の舞台は、六本木の奥路地に店を構える『YAKITORI燃(ヤキトリ モエ)』。
大通りから少し離れたビルの半地下にある店内では、カウンター、テーブル、個室、それぞれの場所で大人たちが思い思いの時間を過ごす。
炭の香りに適度なざわめき、席同士の距離感も心地よく、あっという間に心がほぐれていく。
距離を縮めたい相手とのデートに、ぴったりの店だ。
まだ探り合いの乾杯。彼が直感で選んだ一杯とは?
この日、カウンター席には、幾度目かのデートでこの店を訪れた男女の姿があった。
乾杯の一杯に何を選べば、ちょっとこなれた感じを演出できるか。男はメニューを見ながら思考を巡らす。
数回のデートを重ね、それなりにお互いの好みはわかってきた。
安全に、これまで通りに進める手もあるが、それはそれで味気なく面白味がない。
何か趣向を変えたい。持ち前の好奇心が湧き上がった。
「今日はいつもと違う1杯で乾杯しない?」
そう投げかけると、「いいね!」と彼女も快諾。
そこで、彼がオーダーしたのは、サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU(六)。
「焼き鳥にクラフトジンっておもしろくない?」
そう茶目っ気たっぷりに笑う。その言葉を引き取るように、焼き台に立つ大将が教えてくれた。
「うちはROKUの発売当時から置いているんですが、今、感度の高い人の間で注目されている人気の国産のクラフトジンなんですよ。
ROKUを初めて飲むお客様には、キリっとした飲み口が愉しめるソーダ割をおすすめしています。ジンと焼き鳥?って思うかもしれないですが、ROKUは四季の和素材の繊細な香りや味わいを活かしてつくられているので、和食とすごく合うんです」
ジンソーダで乾杯、という新しい体験を前に胸が高鳴る。
思いもよらなかった出会いや展開こそ、外食の醍醐味だ。
「では、乾杯!」
そう言って、グラスを合わせた2人。さて、その味は?
華やかな香りが特長の「ROKUジンソーダ」は、和食との相性が抜群!
味わい、そして余韻を少し愉しむ。すると、ほぼ同時に感想が飛び出した。
「華やかな香り♡」
「すごくスッキリしてる」
ジンと聞いて、クセの強い洋の酒、というイメージがあったが、その香りは繊細にして複雑。
ソーダ割りの軽やかな喉越しに続き、ジンならではのキレ味も抜群。それでいて優しい甘みも感じられ、全体の印象は驚くほど柔らかい。
そんな感想を言い合っていると、大将がまた教えてくれた。
「山椒や柚子って焼き鳥と相性がいいですよね。鶏肉という素材を引き立ててくれる名脇役というか。
実はROKUにも、その山椒や柚子といった和素材が使用されているので、焼き鳥とは抜群に相性がいいんですよ。串と合わせて味わってみてください」