PR会社で多忙を極める28歳の綿谷あんな。掃除ができず、散らかった部屋に帰りたくないので、求愛してくるいろんな男のもとを毎晩泊まり歩く。
母親の“呪い”に、乱れた生活。そして歪んだ自尊心…。
これは、そんな女が立ち直っていくストーリーだ。
◆これまでのあらすじ
あんなはある日、道端でパニックになり泣いていたところを偶然入社2年目の後輩・祥吾に助けられ、彼の家に泊まった。
「あんなが祥吾に肩を抱かれてタクシーに乗ったところを目撃した」と女子トイレで指摘され…。
▶前回:「産まなきゃよかった」完璧を演じる女の破綻した生活に、影響を与えた過去とは
迂闊だった。突然泣き崩れてしまったあんなが祥吾に助けられたタクシー乗り場は、会社から一番近い。25時過ぎで、ちょうどタクシー帰りの人がピークの時間帯だった。
「もしかして付き合ってるんですか?祥吾くんと」
まだ入社2年目であどけなさを残す後輩女子の梨花は、唇で弧を描いてい......
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この記事へのコメント
この後も絡んでくるだろうなー。