マッチングアプリの答えあわせ【Q】 Vol.3

「もしかして僕、臭かった…?」初デートではりきっていた30歳の男が、女に速攻フラれた理由

Q2:1回目のデートで振られてしまったのは、会話が原因?それともタバコを吸ったから?


その店はカウンター式のレストランだったので、僕と香織は横並びに座ることになった。

メニューを選ぶ横顔をこっそり見ると、きめ細やかな肌と血色の良い唇に、目を奪われる。美容クリニックの受付をしているというのを納得させる美しさだ。

「何食べようかな。これ、お昼からガッツリし過ぎかな?」

香織はサーロインステーキのランチメニューを指さし、照れたようにはにかむ。一方で僕は、サーモンのグリルを選んだ。

そういえばメッセージでも、香織は肉が好きだと言っていたことを思い出す。個人的によく食べる女性は好きだし、しかも香織はスタイルも良いので、好印象だった。

「本当に肉が好きなんだね(笑)いいね、たくさん食べて!」

しばらくしてふたりの料理がテーブルに並び、僕たちは食事を楽しみながら、休日の過ごし方や趣味の話になった。

すると、どういうわけかあまり会話が噛み合わない。

「真司くんが好きなスポーツって野球?どのチームが好きなの?」

「うーん、スポーツか。強いて言うならサッカーかな、そんなに詳しくないけどね」

「え?そうなんだ。そっか、じゃあジョギングは?毎日走ってるの?」

「ん?ジョギング…?」

香織は、まるで答えを決めつけているかのように、一方的な質問ばかりしてくるのだ。僕が不思議そうな顔をすると、その横で彼女も首を傾げている。

それに、こんなことも聞かれた。

「真司くんはいつからマッチングアプリやってるの?」

「最近だよ!今って、なかなか人と会えなくなったでしょ。出会いが全然なくてそれがきっかけでさ」

「ふーん、そうなんだ」

何かおかしなことでも言ったのだろうか。香織の視線は、料理の皿に向けられたまま動かなくなり、急に静かになってしまった。


質問はパタリと止まり、ナイフとフォークの音だけがいやに大きく響く。

「…ステーキ、美味しそうだね」
「うん、サーモンも…」

絞り出した会話がこれだ。食後のコーヒーが運ばれてくる頃には空気がだいぶ重くなっていた。

「美味しかったね」
「そうだね」

何とかして......


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