2021.02.20
SPECIAL TALK Vol.77些細なきっかけから、ミス・ユニバース出場へ
金丸:でも、ミス・ユニバースに出てみようと思うくらいだから、ご自身でも美には自信があったのでは?
知花:それが全然なくて。メイクもヘアセットの仕方も何も知らない学生でしたから。ミス・ユニバースを選んだのも、就活で企業研究をしているときにたまたまバナーを見つけて、なんとなくクリックしたのがきっかけです。
金丸:それはそれでドラマチックですね。なんとなく応募したとはいえ、日本大会では見事グランプリを受賞されています。選考途中で、何か手応えとかはあったのでしょうか?
知花:まったくなかったです。選考が進むと徐々に人数が絞られていくのですが、まさか自分が選ばれるとは思っていませんでした。というのも、ミス・ユニバースの大会にはディレクターと呼ばれる女性がいて、参加者のモチベーションを高めるためか、毎回個人的なお気に入りの人を発表するんです。でも、私は一度も名前を呼ばれたことがありませんでした。
金丸:では、最後に発表されて、「えっ!?」という感じですか?
知花:もうびっくりしましたね。当時は最終選考まで残るなんて思っていなかったので、このままミス・ユニバース・ジャパンの選考過程を続けるか、それとも就職して普通に働き始めるかで悩んでいましたね。
金丸:内定をもらったあとに応募しているから、時期が重なっていたんですね。
知花:そうなんです。大学卒業が2006年の3月で、ミス・ユニバース・ジャパンの発表が4月でしたから。
金丸:でも最終的には、コンテストを選んで優勝されたわけですが、周りの人たちの反応はいかがでしたか?
知花:えっと、どうだったっけな(笑)。
金丸:えっ(笑)。
知花:その当時、日本でのミス・ユニバースの知名度は、ほぼゼロと言ってもいいくらいでした。日本大会には叔母が見に来てくれたのですが、「ついでに東京観光を楽しんで帰ってね」という感じでしたね。だから予想外に優勝してしまい、お祝いに叔母と一緒にご飯を食べにいったのを覚えています。
金丸:慎ましやかな祝勝会ですね(笑)。では、当時はあまり欲がなかったと。
知花:なかったです。インタビューでもよく聞かれるのですが、欲もないし、受賞したあとどうするかについては何も考えてなかったですね。
金丸:その後、世界大会に出場されますが、いつ開催されたのですか?
知花:7月です。
金丸:ということは、日本代表に選ばれてからあっという間ですね。
知花:世界大会は本番の2週間前から、各国の代表が現地入りして、一緒に暮らしながら大会に向けて準備をしたり、イベントをこなしたりするんですけど、その期間はとても楽しかったですね。
金丸:日本大会と世界大会でどのような違いがありましたか?
知花:私自身の意識が変わりました。日本大会では何も考えず、ぼんやり過ごしていましたが、やはり一国の代表に選ばれると、ちゃんと準備しなきゃと。
金丸:国を背負って勝ちたい、という意識が生まれたんですね。
知花:はい。世界大会はそれがないと勝ち進めません。「私が優勝してミス・ユニバースになったら、何をしたいか」「何を変えていきたいのか、そのためにみんなにどう興味を持ってもらうか」。それを何度もスピーチしなければいけないので。
金丸:単に容姿が美しければいいのではなく、きちんとメッセージ性を打ち出せる人でないといけないんですね。
知花:みんな国を背負っていますから、意識が高いだけじゃなくスピーチも上手で、私自身、たくさん刺激を受けました。でも舞台を降りれば、みんな普通の女の子なので、ガールズトークもしましたよ。
金丸:そして、知花さんは世界大会で2位に輝かれました。日本でも大きなニュースになりましたが、優勝したのはどこの国の方だったのですか?
知花:プエルトリコです。
金丸:プエルトリコやベネズエラといった中南米の国は、グランプリ受賞者が多いですよね。
知花:そうですね。そういった国ではミスコンで優勝すると生活が一変するので、みんな目の色が違います。
金丸:ある意味、野心の塊でぶつかってくるから、大変じゃないですか?
知花:写真撮影のときも、我先にカメラの前へ行きますよ(笑)。後ろの段の子の顔に頭がかぶっていてもお構いなしで動こうとしないので、喧嘩みたいになることもありました。そんなときは「じゃあ、あなたが左に半歩寄って、あなたが右に半歩寄ったらいいんじゃない?」と私が仲裁に入ることがよくありましたね。
金丸:バランサーですね。日本に期待されている役割そのものだ。
知花:世界大会のアフターパーティーでは、トランプ前大統領にもお会いしました。「Why didn't you win ?」と聞かれて、「いや、そんなこと言われても」とか思いつつも、笑顔で対応したのを覚えています(笑)。
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