SPECIAL TALK Vol.76

~フィットネスは、何歳からでも遅くない。人生を好転させるほどの楽しさを伝えたい~

体を絞るには脂質制限とバランスのよい食事が大切

金丸:いきなりですが読者も気になると思うので、まず大会のことや、安井さんのトレーニング、食事について聞かせてください。ビキニフィットネスの大会は、毎年開催されているのですか?

安井:はい、全国大会が毎年夏にあります。オフシーズンは普通に好きなものを食べていますが、大会の4ヶ月くらい前から本格的な準備を始めます。1ヶ月2キロペースで体重を減らし、4ヶ月で8〜10キロ、体脂肪率は20%から8%くらいまで落とします。

金丸:トレーニングは毎日されるのですか?

安井:週6日ですね。日曜日だけは休みますが、ストレッチなどは欠かさずしています。

金丸:体を絞るときに、一番気をつけていることは?

安井:やはりバランスのいい食事ですね。いつも食事内容をブログで紹介しているのですが、「こんなにたくさん、いろいろな食材を食べて、本当に痩せられるの!?」と驚かれる方もいらっしゃいます。ただ、脂質は制限しています。

金丸:糖質ではなく、やはり脂質を制限しているんですね。筋肉を増強するには、タンパク質が必要ということは知られていますが、筋肉を維持するために糖質が必要だということは、まだまだ知られていませんよね。

安井:糖質制限ダイエットを実践している方も多いと思いますが、筋肉が落ちると、それだけエネルギーを消費しにくい体になります。徹底した糖質制限は短期間しか続きませんし、一旦ダイエットを終えると、それまで制限していた反動で、まるでスポンジのように糖質を吸収しやすい体になってしまうんです。

金丸:その結果、リバウンドが起きる。厚生労働省の推奨だと、1日に摂取するカロリーのうち、糖質はだいたい6割、タンパク質と脂質は2割程度。総カロリーを減らすためには全部をちょっとずつ減らすのがよくて、どれかひとつを一気に減らすと、バランスが崩れると聞きました。

安井:そのとおりです。だから「○○ダイエット」というのはお薦めしません。「○○だけ減らせばいい」とか「○○だけ食べればいい」とかではなく、重要なのはやっぱりバランスです。

金丸:でも、お肉を食べて必要なタンパク質を摂ろうとすると、結構難しいですよね。脂が少ないヒレ肉でも、100グラムのうちタンパク質は、20グラムくらいしか含まれていません。

安井:脂を抑えて、良質なタンパク質だけを摂るというのは、実はお肉だけでは成立しませんね。あっという間にカロリーオーバーしちゃいます。

金丸:やはり、プロテインで補うんですか?

安井:はい。しかも、自分で監修したプロテインを毎日(笑)。

金丸:さすがですね。

安井:ビタミンやミネラルも入っていて、腸内環境も整えてくれるように調整しました。「世界一になるために必要なものを」というコンセプトで商品開発にも携わっていまして、このプロテインのほかに、雑穀米や馬肉ハンバーグもありますよ。

金丸:馬肉は脂質が少ないですからね。あと、安井さんは「おはぎ」をめちゃくちゃ食べると伺ったのですが(笑)。

安井:食べまくりますね(笑)。おはぎは脂質がゼロなのに、あずきのタンパク質とお米の糖質を同時に摂ることができるんです。しかも、あずきには赤ワインの2倍くらいのポリフェノールが含まれているので、抗酸化力が強く、むくみにも効きます。

金丸:最強のおやつですね。

安井:こしあんとつぶあんなら、つぶあんがお薦めです。あずきの皮にポリフェノールや栄養価がたくさん含まれていますから。

金丸:でも、おはぎには砂糖も入っていますが。

安井:その程度は許します(笑)。きっちり運動してから食べれば太りません。

金丸:甘いものが欲しくなったら、おはぎを選ぶ女性が増えそうですね。

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