2021.01.21
SPECIAL TALK Vol.76令和のニューリーダーたちへ
ビキニ姿のポージングで審査が行われる「ビキニフィットネス」。
日本ではまだまだマイナーなスポーツだが、5年連続で日本王者に輝く安井友梨氏は、テレビ番組や雑誌などでたびたび取り上げられる業界の顔ともいえる存在だ。
しかも、外資系銀行でフルタイム勤務の“二刀流”。
現在の境遇を聞けば、輝かしい人生を歩んできたと思われがちだが、ほんの数年前までは、自分に自信が持てず、失敗することを恐れて何事にも踏み出すことができなかったという。
他国と比べて自己肯定感が低い日本。自分を信じ、思い切って挑戦するマインドはどうすれば身につくのか。
フィットネスとの出合いによって激変した安井氏の人生から、その秘訣を探る。
金丸:本日はビキニフィットネスアスリートの安井友梨さんをお招きしました。お忙しいなか、ありがとうございます。
安井:こちらこそ、お招きいただき光栄です。よろしくお願いします。
金丸:本日の舞台は、昨年10月にオープンした焼肉割烹『雪月花 銀座』です。田村牛として知られる但馬牛系統の、しかも希少な月齢44ヶ月のものをいただけるそうです。お肉はお好きですか?
安井:大好きです。それに、こちらのお店には以前からずっと行きたかったので、とてもうれしいです。
金丸:前からご存知でしたか?
安井:私は名古屋市の生まれで、つい最近まで住んでいたのですが、このお店も名古屋に本店があって。地元だとなかなか予約が取れないんですよ。
金丸:それはよかったです。ぜひ楽しんでください。今回、安井さんのことはプロゴルファーの古閑美保さんからご紹介いただきました。
安井:筋トレを取り上げたテレビ番組に出演した際、古閑さんとご一緒しました。それがご縁で、トレーニングのアドバイスをさせていただいています。
金丸:最初、「ビキニフィットネスの安井さん」とお聞きしたとき、競技の存在をまったく知らなかったので、「水着が好きだから、ビキニ姿で筋トレをされているのかな」なんて失礼な想像をしてしまいました。
安井:まだまだ競技としての認知度が低いので、当然の反応だと思います(笑)。ビキニフィットネスは名前のとおり、ビキニ姿で審査されるボディビルの一種です。ただ、ボディビルほど筋肉はつけず、女性らしく優雅で健康的に見せることが、審査のポイントになります。ちなみに男性版で、海パンを着用する「フィジーク」という競技もあります。こちらは若者を中心に世界的に人気で、いわゆる逆三角形の格好いい身体の方が多いです。
金丸:ボディビルダーだと、正直、格好いいと思える次元を超えているような方もいらっしゃいますが、安井さんは無駄な筋肉を感じさせないスマートさがありますね。そして、アスリートでありながら外資系の銀行にお勤めだとか。
安井:はい、オーストラリアの銀行に勤めています。本店はオーストラリアのメルボルンにありますが、私は東京支店で、日本人のお客様に資産運用のアドバイスをしています。
金丸:最近では一般企業でも副業が解禁されつつありますが、銀行のような堅い職業とアスリートを両立させていらっしゃるというのが、非常に興味深いです。
安井:ありがとうございます。今後も二刀流で挑戦を続けていきたいと思っています。
金丸:しかも、国内では連続で王者に輝いているそうですね。
安井:お陰様で、オールジャパン・ビキニフィットネス選手権大会で、5年連続チャンピオンにならせていただいています。2019年には、念願のアジアチャンピオンになることもできました。次はやはり世界一を目指したいのですが、新型コロナウイルスの影響で、国内外ともに大会の中止が相次ぎまして。
金丸:ジムも閉鎖を余儀なくされ、フィットネス業界にとっては、かなりの逆風だったと思います。大会がないと、オンシーズンとオフシーズンのメリハリがつかなくなって、選手は大変そうですが。
安井:モチベーションを維持するのが、すごく難しいですね。私なんて完全に「コロナ太り」してしまいました。でも昨年11月に久々に開催された、石川県ボディビル・フィットネス連盟主催の大会にゲストとしてお招きいただき、体を仕上げて臨みました。
金丸:大会関係者の方も、開催にこぎつけるまで相当苦労されたでしょうね。
安井:そう思います。何度も延期になりましたから。だから、参加者や関係者の熱意に胸を熱くしながら、このフィットネスの灯火を消さないために少しでも貢献したい、という気持ちで舞台に立ちました。
金丸:今日はビキニフィットネスという競技のことだけでなく、安井さんがどのような人生を歩んでこられたかもじっくりと伺います。どうぞよろしくお願いします。
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