たかが離婚、されど離婚 Vol.13

14年ぶりに会ったらお互いバツイチになっていた、同級生男女の関係「たかが離婚、されど離婚」全話総集編

「一人のひとと、生涯添い遂げたい」。結婚した男女であれば、皆がそう願うはずだ。

しかし現実とは残酷なもので、離婚する夫婦は世の中にごまんといる。だが人生でどんな経験をしたとしても、それを傷とするのかバネとするのかは、その人次第。

たかが離婚、されど離婚。

結婚という現実を熟知した男女が、傷を抱えながら幸せを探していくラブ・ストーリー。

「たかが離婚、されど離婚」一挙に全話おさらい!

第1話:「妻とは終わっているけれど…」同窓会で再会した女に、男が告げた衝撃的な話

男の名前は、大友将人。現在、将人と友梨は32歳だ。

彼とは先日再会したばかりだが、今日はこうして、代々木公園近くの人気店『アヒルストア』で二人で食事をしている。

そこで将人が放った爆弾発言に、友梨は疑問を抱いていた。白黒ハッキリつけたい性格の友梨には、離婚しないまま別居を続ける意味が分からないのだ。

「どうして離婚しないの?」

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第2話:「昨晩に引き続き、また今日も彼と…?」再会して以来、男が女を連日呼び出す理由とは

『今日、彼女さんちじゃなくて、ウチに泊まらない?急に会いたくなっちゃった』

開いたままの駿のパソコンを前に、友梨は凍りついていた。LINEの通知はすぐに消えたが、たった2行のメッセージは頭にこびりついている。

明らかに友人ではないであろうやりとり。ましてや、夜中に『会いたくなっちゃった』などと送ってくる相手と一線を越えていないと思えるほど、友梨は子供ではなかった。

「誰?」「どうして?」「もしかして出張って言いながら他の女のところに行ってたの?」「今朝もいつも通りだったのに?」

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第3話:「えっ、5人も…?」女が凍り付いた、結婚を約束した男からの信じられない告白

「俺、尾形さんに一目惚れしました。好きです。年下で頼りないかもしれないけど絶対に幸せにします。俺と付き合ってください」

そのときの駿は、はにかんでいなかった。まっすぐな目に、ストレートな物言い。友梨の心は踊った。こうして二人は、その夜から特別な関係になった。

交際して1年が経った頃、駿が本格的に東京で仕事をすることになり、結婚を前提に同棲が始まった。

そうして一緒に住み始めてから、さらに1年が経過。友梨は、幸せに溢れた日々を送っていた…のに…。

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第4話:「まさか妻が、1年前からこんなコトを…」別居中の妻が、夫に秘密でしていた行為とは

「いつも支えてくれてありがとう。これからは俺が真由子を支えられるように頑張るから、俺と結婚してください」

勤め先の大手銀行の独身寮を出るタイミングで、将人はプロポーズした。あの時の真由子も笑顔で頷いてくれた。

結婚してからも真由子の笑顔は、変わらなかった。今でこそオフィス勤務をしているが、自身がCAとして世界中を飛び回っている時ですら、真由子は将人への気遣いを忘れず、笑顔だった。

しかし「別居したい」と将人が伝えた時、真由子の返答と表情には驚きを隠せなかった。

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第5話:妻の行動を、24時間スマホで監視していたら…。夫が激しく動揺した、彼女の居場所とは

自宅のマンションで、将人は呆然としていた。さっきからずっと、混乱が収まらない。

―俺のスマホの位置情報を、いつからか真由子も共有する設定になっていた…。

今ここにいる別居先の住所も妻には教えていない。だが彼女はすでに把握しているのだ。将人はウソが嫌いであり、不器用でも正直に生きたいと考えてきた男だ。

それはもちろん真由子に対してもそうで、妻に対してウソをつくことはなかったし、自分の気持ちを正直に話してきた。真由子も当然そうだと思っていた。

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第6話:「私の旦那を、たぶらかしたでしょ?」男と2回食事したら、彼の妻が職場に殴り込んできて…

―えっ…。今、私ビンタされたの…?

友梨は、頬にそっと手を当てた。ジンジンと脈を打つ頬の熱は、次第に痛みへと変わり、その痛みに突き動かされるように頭はフル回転する。

将人とは確かに2度食事をしたが、むしろ妻ときちんと向き合うよう勧めたのは友梨なのだ。誓ってやましいことなどしていないし、将人に恋愛感情を持ったこともない。

―どうして叩かれなくちゃいけないの…?

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第7話:「はじめまして。僕が彼女の夫です」自分の妻とデートする見知らぬ男に、夫が声をかけた結果…

見覚えのあるワンピース。

真っ白なレースのそれは真由子の白い肌によく馴染み、髪の美しさを際立たせていた。真由子が将人との特別なデートのときに着ると言っていたワンピースだった。

そんなお気に入りの服に身を包んだ真由子が、知らない男と腕を組み、笑顔を向けている。

―ああ、そういうことだったんだ。

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第8話:「俺、妻と離婚することにした」男が独り身になった途端、同級生の女を呼び出した理由

『尾形さん、今までたくさん迷惑をかけて本当に申し訳ないです。妻ときちんと話したので、その報告をしたいです。会って話せませんか。』

夫婦の修羅場を生んでしまった罪悪感から、どう返信すべきか友梨は迷った。すると続けざま将人からLINEが来る。

『どうしても尾形さんと会いたいんだ。』
『うん。わかった。』

気づけば友梨はそう返していた。

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第9話:「妻にはバレてないし、大丈夫」。恋愛感情のない同級生男女が、一夜を共にした結果…

「大友君、そろそろ出ようか」

友梨が切り出した。だが将人は浮かない顔を向ける。

「どうしたの?飲みすぎた?」

将人は首を横に振る。そして予想外の言葉を口にしたのだ。

「尾形さん、お願いがあるんだけど…今日、泊めてもらえない?俺の位置情報はもうオフにしたから、今どこにいるかは真由子にバレないけど…自宅の場所はすっかりバレてるんだ」

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第10話:離婚までの100日間。幸せな夫婦生活の裏で、妻の知らぬ間に夫が準備していた計画

「どうして私のこと、わかってくれないの!?」

何度目かの大きな口喧嘩をした時、友梨は感情が高ぶり、そう口走ったことがある。

夫婦はしょせん他人だ、と誰もが言う。しかし紘一は違う。紘一だけは何でも共感してくれる。私を理解してくれる…はずだったのに…。そんな失望が、友梨の心の叫びとなって口に出てしまった。

「昔の紘一に戻ってよ!」

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第11話:別れたはずの夫から3年ぶりに連絡が…。元妻にどうしても会いたがる男の目的とは

「どうしても会って話したい」

元夫・紘一からの突然の電話。彼らしくない強い口調。あれから2週間、友梨は気が気ではない時間を過ごした。

さらには、紘一が指定した場所もよりいっそう友梨を混乱させた。かつて彼からプロポーズを受けた、東京タワー近くの懐石料理店だったからだ。

―この店に来るのは、あの時以来だ。

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第12話:化粧室に入ろうとした瞬間、中から出てきた男を見て絶句…。女がショックを受けた理由とは

ワインは進み、会話は弾んだ。真子とは職場で顔を合わせるものの、最近はゆっくり話す時間がなかった。

真子が旦那さんに「今日は夕飯食べてから帰るね」とLINEを打つタイミングで、友梨は席を立ち、化粧室へ向かう。

先客が中にいたため待っていると、ほどなくして扉が開き、男性が「すいません」と言いながら出てきた。

刹那、友梨は頭が真っ白になった。元カレの駿が、そこにいたのだ。

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