ヤバイくらいに愛してる Vol.6

リモートワーク中で誰もいないオフィスに連れ込まれた女が、強引な男に身を任せた結果…

愛しすぎるが故に、相手の全てを独占したい。

最初はほんの少しのつもりだったのに、気付いた頃には過剰になっていく“束縛”。

―行動も、人間関係の自由もすべて奪い、心をも縛りつけてしまいたい。

そんな男に翻弄され、深い闇へと堕ちていった女は…?

◆前回までのあらすじ

亮に内緒で食事会に参加した詩乃。しかし罪悪感から、食事会に参加したことを打ち明けてしまった。それを優しく許してくれた亮に、詩乃の心は完全に奪われてしまい…?

▶前回:付き合いたての彼氏に黙って、他の男と会った夜。罪悪感に駆られた女は…?


「…早く、亮に会いたいなあ」

クライアントとの打ち合わせを終え、渋谷の宮益坂交差点で信号が変わるのを待ちながら、詩乃はうっとりと左手の薬指を眺めた。

最近はたとえ仕事中でも、気付けば亮のことを考えてしまう。

「次はドライブデートに行きたい」とか「手作り料理を振舞いたい」と、あれこれ妄想するほど、詩乃の頭の中は亮でいっぱいだ。

それなのに亮は相変わらず仕事が忙しいようで、詩乃が誘ってもなかなか相手にしてくれない。

それにLINEの男友達を全てブロックされてしまい、詩乃の交友関係は一気に狭まった。だからこそ、詩乃の生活の中での“楽しみ”はすべて亮になってしまっているのだ。

信号が青に変わって横断歩道を渡りはじめたとき、向こうから見慣れた姿の人物が歩いてくるような気がした。

「えっ。あれって、亮…!?」

亮が愛用しているダンヒルのビジネスバッグが見えて、目の前の男性が亮であると確信した詩乃は、とたんに笑顔になる。

声をかけようと亮のもとへ駆け出した詩乃だったが、目の前に広がる光景を見て、慌てて足を止めた。

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