モラトリアムの女たち Vol.4

「家事なんて外注すれば」復職を迷う元・バリキャリ主婦のプライドを傷つけた、女の発言

何不自由ない生活なのに、なぜか満たされない。

湾岸エリアのタワマンで、優しい夫とかわいらしい娘に囲まれ、専業主婦として生きる女。

―あのときキャリアを捨てたのは、間違いだった?

“ママ”として生きることを決意したはずの“元・バリキャリ女”は、迷い、何を選択する?

◆これまでのあらすじ

元々バリキャリ志向だが、現在は育児に専念中の未希。ワ―ママぶりを見せつけるママ友・華子に翻弄されながら、復職へ心揺らぐ日々を過ごしていた。

そんな中、前の会社の同期・梶谷から連絡があり…?

▶前回:「仕事が育児の息抜きなの」“充実ぶり”をアピールするワーママに、専業主婦の女が放った一言


「佐橋さん、ここにメセン下さい」

「め、メセン?」

代々木公園の木漏れ日の中、未希は咲月を抱き、慣れないポーズを決めていた。目の前には華子を含む数人の撮影隊と、ふう君を抱くまりあの姿がある。

「カメラ目線の“メセン”ね。カメラマンがあげている手の辺りを見て」

......


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