何不自由ない生活なのに、なぜか満たされない。
湾岸エリアのタワマンで、優しい夫とかわいらしい娘に囲まれ、専業主婦として生きる女。
―あのときキャリアを捨てたのは、間違いだった?
“ママ”として生きることを決意したはずの“元・バリキャリ女”は、迷い、何を選択する?
◆これまでのあらすじ
元々バリキャリ志向だが、現在は育児に専念中の未希。ワ―ママぶりを見せつけるママ友・華子に翻弄されながら、復職へ心揺らぐ日々を過ごしていた。
そんな中、前の会社の同期・梶谷から連絡があり…?
▶前回:「仕事が育児の息抜きなの」“充実ぶり”をアピールするワーママに、専業主婦の女が放った一言
「佐橋さん、ここにメセン下さい」
「め、メセン?」
代々木公園の木漏れ日の中、未希は咲月を抱き、慣れないポーズを決めていた。目の前には華子を含む数人の撮影隊と、ふう君を抱くまりあの姿がある。
「カメラ目線の“メセン”ね。カメラマンがあげている手の辺りを見て」
......
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この記事へのコメント
これで元バリキャリってなぜか違和感。
保育園に子どもを預けて正社員に戻る選択肢だってあるのにわざわざパートの仕事を持ち出す辺り