ヒロインになりたくて Vol.4

“親友の彼氏”とLINEするのはあり?女が悩む男との微妙な関係とは

「この女、なんかムカつく」って思われるほど、羨望される存在になりたい…

結局、自己PRの上手い「あざと可愛い女」がいいところを持っていくのが世の常

真面目に生きてるだけじゃ、誰かの引き立て役にしかなれない

◆これまでのあらすじ

失恋をきっかけに、新しい出会いを探し始めた夏帆(26)。オンラインで出会った男性からデートに誘われたことを喜んでいたが、実は盛り上げ役としてパーティーに呼ばれただけだった…

▶前回:「サラダ取り分け女」食事会で感謝されても、実はモテない意外な理由


「ただいま~」

誰が待つわけでもない部屋に向かって、一人呟く。これは癖のようなものだ。

自室の灯りをつけてベッドに腰掛けると、ほっとしたような、どっと疲れたような感覚に襲われた。

シャワーを浴びてベッドに入る前にバッグから携帯を取り出した。

―あ、淳太さん…!

勢いでLINEを送ってから、敢えて見ないようにしていた携帯。ロック画面に表示されたポップアップには、「淳太」の名前があった。

『久しぶり。元気だよ。夏帆ちゃんは変わりない?』

たったそれだけのメッセージだが、夏帆の気持ちを昂らせるには十分だった。

―声が聞きたい…。

悠乃と付き合う前までは、気軽に連絡をしていた。しかし、今の淳太はフリーだったあの頃とは違う。金曜の夜だし、彼の近くには悠乃が居るかもしれない。

そう思うと躊躇してしまう自分がいる。

それでも、「元同僚だし、電話くらいいいよね」と目を瞑って“エイッ”と通話ボタンを押した。

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