あなたに会える、その日まで Vol.6

「里帰り、しなくてもいい?」その一言が言えない妊婦の悩み

新しい命をお腹に宿し、赤ちゃんとともに過ごす十月十日。

花冠をつけて、マリア様のようにやわらかく微笑むマタニティーフォトの裏側には、さまざまな物語がある。

たくさんの笑顔と涙に彩られるマタニティーライフ。

あなたに会える、その日まで。

◆これまでのあらすじ

市川優は、独立したばかりのテキスタイルデザイナー。結婚5年目の33歳だ。

不妊治療の末、念願の赤ちゃんを授かるも、切迫流産での入院や、母親の孫フィーバー、前途多難だ。

里帰り出産について考え始めるとどうしても気が重くなり…


「市川さん、赤ちゃんの性別ですが…」

「はい!!」

玉木医師はエコー画面をじっと見つめると、神妙な面持ちで診察台に横たわる優に目を向けた。

優はドキドキしながら次の言葉を待つ。

「……残念。まだ見えませんねー」

「もう、先生、焦らしすぎです」

女性......


この記事へのコメント

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No Name
まさか、旦那様退職して来たのか?
2020/06/01 05:2375返信4件
No Name
生まれてすぐワンオペは無理と思う。
新生児のお世話は自分でやるとして、その他の家事とのバランスがすごく難しい。赤ちゃんは待ったなしだから。

一方で、里帰り出産は実は祖母への負担がすごく大きくて、ある日突然キレてくるという話はよくきく。うちもそうだった。

里帰り出産 をしないなら、産後ヘルパー制度を安く頼める市町村もあるし、調べた方がいい。
2020/06/01 05:4653返信2件
No Name
うちも産後の時期に夫が繁忙期プラス社外研修で、下手したら私より睡眠時間が少ないくらいだったから、愚痴すらこぼせなくて辛かったなぁ。
そしてその後数年産後鬱気味になってしまって、子どもをかわいいと思う余裕がなくもったいないことをしました。
ノー残業と父親の育休が当たり前の世の中に早くなりますように。
2020/06/01 05:5746返信2件
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