美女の憂鬱 Vol.3

「絶対、私のことは好きにならないで」美女がひそかに願うワケとは

街を歩けば思わず振り返ってしまう。だけど目が合えば、逸らしてしまいたくなる。

誰もが羨望の眼差しを向ける、美しい人。…しかし、美女には美女にしかない悩みがあるのだ。

「人生の勝ち組」だと囁かれ続け、早29年の奈津子もそのひとり。

―誰も本当の私なんて知ろうともしない。

これは、そんな美女と美女に恋した二人の男の物語。

◆これまでのあらすじ

努力の甲斐あってついに営業成績トップになった奈津子。しかし、後輩に「顔が良いから」と言われショックを受けていた。そして2回目の映画会の日がやって来て…。


「山本さん、ですよね?お久しぶりです。…映画会、2人きりになっちゃいましたね」

仕事終わり、恵比寿の『チャイニーズダイニング方哉』へ向かうと、克弘はメニューをめくりながら奈津子を待っていた。奈津子に気付くと慌てて腰をあげ、ぎこちない笑顔で会釈する。

「お久しぶりです。まさ......


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