「この恋は、やめるべきでしょうか」
誰だって、きっと考えたことがあるはず。
彼が嘘をついていると気づいたのに、
彼女が浮気していると知っているのに、
一緒にいてつまらないと、お互いにわかっているのに、
それでも見えない、この恋のやめどき。
あなたは、この恋、どう思いますか?
友達以上、恋人以上の恋をした。
◆
目を開けると、隣で寝ていたはずの幸人が見当たらなかった。カーテンから差し込む光に悠美は目を細めながら、携帯を手に取り時間を確かめる。
-もう11時半か...
眉間にシワを寄せ、重たい瞼を精一杯あげながら、幸人からの連絡を確認する。
-幸人:ものすごいいびきかいて寝てたよ!笑 今日は友達の結婚式行ってくるね
そういえば幸人から結婚式の話を聞いていたかも、と思いながら悠美は深いため息をつくと、そのまま枕元に携帯を放り投げた。
-今日は何の予定もないし、部屋着のままUber Eatsでも頼んで、映画でも見よう。
そう考えているうちに、悠美はうとうととし、また眠りについた。
幸人と付き合って、6年目。週末、幸人の一人暮らしの部屋に転がり込んでは、実家のように何の気も使わず過ごすことに慣れていた。
けれど、彼が「異性」ではなくなったときに、もうこの恋は終わっていたのかもしれない。
この記事へのコメント
やめておこうか。
もう飽きたよ。
それにしても「前のめり」になる人が登場する率が高い。頬張る人は減ったけれど笑