心の安らぎのため、人は愛を求める。
しかし、いびつな愛には…対価が必要なのだ。
―どこへも行かないで。私が、守ってあげるから。
これは、働かない男に心を奪われてしまった、1人の女の物語。
◆これまでのあらすじ
31歳の川辺望美は、役者志望のヒモ・ヒデを飼っている。ヒデを飼うことで過去の恋のトラウマを癒やしていたが、ある日ヒデを「ペットの猫」と偽っていたことが本人にバレてしまう。ヒデが姿を消し、失意にくれる望美。そんな時、元恋人の上岡からLINEが届くのだった。
六本木ヒルズクラブへと通じるエレベーターは、上昇するにつれてその照明を妖艶な紫色へと変化させていく。
少しだけ頭が重いのは、急激な気圧の変化によるものだろうか?それとも、これから待ち受けている出来事への怖れなのかもしれない。
51階でエレベーターを降りた望美は、ざわつく心......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
そんなヒモが実はどーだったとかよりも平気でヒモやっててろくに働かない上に黙って消えたくせに急に鍵使って家に入り込んでる神経の方がどうかしてるかと