日常を豊かにする店 Vol.6

渋谷と恵比寿の間で多国籍料理をつまみに日本の自然派ワインをいただく!カウンター10席のアットホームなワイン酒場!

予約の取れないハイエンドなレストランばかりを追うことに疲れたという声もちらほら聞こえた2019年。

その声に反応するかのように、今年はリーズナブルな良店が増えてきた。

価格とクオリティを両立したレストランに通えば日常がより豊かになっていくはずだ!

裁ち落としのガラス越しに店内の様子を伺えるので、ムードを察することができて入りやすい。キッチン側に6席、窓側に4席を設ける。カウンター内で接客するのが佐保秀郁さん


「ただいま」って言いたくなるアットホームなワイン酒場
『Niru』

350円のウフマヨに始まり一品を除いて料理はすべて税抜き千円以下。1,500円の和牛スネ肉の赤ワイン煮込みも、素材と手間を考えれば大盤振る舞いだ。

店主の佐保秀郁さんは、「客単価は5千円。普段使いのお店として来ていただけたら」と、その価格設定について話す。

独立前はスパイス料理や、モロッコ、ベトナム、イタリアなど各国料理を学び、その幅広い経歴を活かそうとした結果、『Niru』の特徴である多国籍スタイルに行きついた。

日本では食べられる場所が珍しいブラジルの豚と豆の煮込み、「フェジョアーダ」。塩味はほぼ塩豚からと控えめなため、さくっと食べられる。軽めの赤ワインとよく合う。¥950


提供するのは店名の由来でもある煮込みや旬のフルーツを使った前菜など、自由な発想でつくる自然派ワインに合う料理だ。

例えばブラジルの煮込み料理であるフェジョアーダは、豆と塩豚をワインでじっくり煮込んだ身も心もほぐれる優しい食べ心地、女性に人気なのも頷ける。


軽やかな口あたりの自家製マヨネーズを半熟卵にかけ、トリュフオイルと生こしょうをかけて仕上げた「ウフマヨ」。

大半の客が飲みはじめに頼む定番メニューとなっている。¥350。


シナモンとクミンが効いて、少しエキゾチックな香りがする「ササミとツナの揚げ春巻き」。

パリッと香ばしい食感があるのでスパークリングやビールを飲みたくなる。¥850。

日本の自然派ワインを中心に日替わりでご用意。赤白とグラスで常備するので料理ごとにペアリングを楽しめる。グラス¥800~、ボトル¥4,500~


BGMには佐保さんの好きな高橋幸宏が静かに流れ、ひとりで切り盛りする10席のみの店にぴったりはまる。

張り切りすぎず、でもちょっとしたご褒美が欲しい気分の夜、この店の灯りがありがたい。

明治通りを渋谷から恵比寿方面に進み、『LIFE』を過ぎて2本目の路地に『Niru』はある。渋谷駅からは徒歩約12分

本当に細い路地なので見逃してしまうが、目印は小さな鳥居のある神社。その手前の小道を入ればすぐ

『Niru』は煮るの意

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