狂気的なカノジョ Vol.5

「え、彼にボディータッチしてた?」ホームパーティ中、笑顔の下で錯綜する女たちの本音

そして午後12時半―。

紗奈がキッシュを作り終え、テーブルに並べようとしたそのとき、玄関のインターホンが鳴った。

「いいよ、俺、出るから」

航平が玄関に向かったあと、紗奈もモニターを覗くと、そこには笑顔の美雪が立って手を振っていた。

―美雪ちゃん…。パーティーは午後1時からなのに、なんでこんなに早く来たんだろ。

紗奈は手早く料理を並べ終え、テーブルにグラスを置いた。玄関の方で航平と美雪の明るい声が聞こえてきた。

「お邪魔しまーす! 紗奈さん、こんにちは。わあ、おいしそう!」

やってきた美雪はそう声に出しながら、テーブルの上の料理に視線を落とした。紗奈は笑顔を向ける。


「美雪ちゃん、来てくれてありがとう。ごめんね、まだ準備できていないんだけど、ゆっくりしてて」

「私方向音痴だから迷うかなと思ったんですけど、迷わずに来れました。早く着きすぎちゃってすみません。手伝いますよ!」

そう言って美雪は、キッチンの方にやってきた。

「紗奈さん......


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