御三家。
それは、首都圏中学受験界に燦然と輝く、究極の伝統エリート校を指す。
男子は開成・麻布・武蔵。女子は桜蔭・女子学院・雙葉。
5万人ともいわれる首都圏中学受験生の頂だ。
挑戦者を待ち受けるのは、「親の力が9割」とも言われるデス・ゲーム。
子どもの頭脳、父の経済力、そして母の究極の献身が求められるこの戦場に、決して安易に踏み込むなかれ。
運命の2月1日、「真の勝者」は誰だー。
◆
深田 彩は、夫・真一の事業が思わぬ成功を収め、小学5年生の息子の翔と3人で、南麻布で暮らしている。
ある日、翔が、男子御三家の一角・麻布中学校の文化祭に圧倒され、入りたいと言いだした。
彩は、叔母で元大手有名塾の講師・岬 祐希に相談するが、祐希は苛烈を極める中学御三家受験は彩には無理だと言い放つ。
しかし翌日、彩は、有名進学塾を訪れたー。
「じゃあ、入塾試験に合格すれば、5年生の今からでも入れるんですか?」
彩は、塾の受付カウンターで弾んだ声を出した。
まだ入塾を決めたわけでもないのに、思わず嬉しくなってしまったのだ。
「はい。近年は低学年から通塾される方が多く、当校舎の他学年は締め切っていますが、5......
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この記事へのコメント
るなからしたら、自分が勉強してこなかった人生のツケをこんなとこで払うなんてという感じかね。。
小学校受験は親の受験、中学受験は親子の受験、高校受験は子の受験と聞いたことがある。
「真剣」や「頑張る」の具体性を描けないのよね。
子ども本人が塾通いを楽しんでいるなら良いのかなと思うけど、まぁ大変そうです。
私も算数は解ける気がしません。。