−“女”の幸せとは、結婚し、子どもを産み育てることである。
そんな固定概念は、とうの昔に薄れ始めた。
女たちは社会進出によって力をつけ、経済的にも精神的にも、男に頼らなくてもいい人生を送れるようになったのだ。
しかし人生の選択肢が増えるのは、果たして幸せなことだろうか。
選択に結果には常に自己責任が伴い、実際は、その重みで歪む女は少なくない。
この連載では様々な女たちの、その選択の“結果”をご紹介する。結婚願望が強い美香(34歳)、不本意にデートを繰り返す人妻・真弓(32歳)、産後鬱に陥った由里子(33歳)、育児と仕事の両立に悩む会社役員の麻里に続き、今回はキャリアを逃した高学歴女・佳代(33歳)のお話。
File5:東大卒のスーパー専業主婦
名前:桐島佳代(仮名)
年齢:33歳
職業:専業主婦
「一番の関心ごとですか…?それはもちろん、子どもの教育です」
ブラックコーヒーを一口飲んで、佳代ははっきりとそう断言した。
ネイビーのジャケットに綺麗な折り目のついたホワイトパンツ。ブラックのケリーバッグ......
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