女たちの選択~その後の人生~ Vol.2

「遠慮せずに外で恋愛していい」夫からの驚きの提案を、32歳の妻が受け入れた理由

—“女”の幸せとは、結婚し、子どもを産み育てることである。

そんな固定観念は、とうの昔に薄れ始めた。

女たちは社会進出によって力をつけ、経済的にも精神的にも、男に頼らなくてもいい人生を送れるようになったのだ。

しかし人生の選択肢が増えるのは、果たして幸せなことだろうか。

この連載では様々な女たちの、その選択の“結果”をご紹介する。


File2:幸せなはずだった、専業主婦


名前:井上真弓(仮名)
年齢:32歳
職業:専業主婦
住居:石神井公園


「何事も、重要なのは“バランス”だと思いませんか」

真弓はそう言って、静かに目を伏せた。

「ひとりの男性に永遠の愛を誓う時代でもないじゃないですか。なら子どもたちのために、円満な家庭を築ける道を選んだだけの話です」

子育てがひと段落した彼女には今、時々食事するデート相手が何人かいるという。

口調こそ穏やかだが、そこには何かを振り切るような、投げやりとも思えるような意思の強さが伺えた。

「私は23歳で長男を産んだんです。年子の娘も小学生になりました。主人はひと回りも年上ですし、もうどうやっても“男女の仲”には戻れませんから」

そうしてニコリと微笑んだ真弓は、清楚な見た目とは相反する不思議な色気を漂わせている。

「私のこと、最低な母親だと思うでしょう。でも...」

さらに彼女は、衝撃的な言葉を口にしたのである。

「子育ても落ち着いたし、外で恋愛でもしてみたら?と私に提案したのは、主人なんですよ」

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