東京コンプレックス Vol.3

夫の年収コンプレックスが引き起こした、ご近所トラブルの全貌。美しき隣人が引っ越していった理由とは

この街では、誰しもが“コンプレックス”を抱えて生きている。

あなたも身に覚えはないだろうか?

学歴、外見、収入…。どれだけスペックを磨き戦闘力を上げても、どんなに自分を取り繕っても、何かが足りない。「劣っている」と感じてしまう。

…そう、それがコンプレックスだ。

先週は「地方出身であること」にコンプレックスを抱える女を紹介した。

今週は、「夫の年収が低い」というコンプレックスを隠し持つ主婦・菜々子(34歳)の日常をお届けする。


上田菜々子のコンプレックス:「私は勝ち組。そう思っていたのに...」


私は世間で言えば、いわゆる勝ち組です。

こんな風に言い切ってしまうのって、おかしいかしら?

でも、女性を勝ち組たらしめるものが容姿や配偶者であるのなら、私は完全に勝ち組。

小さな頃から、ただ美しいというだけで本当に得をしてきました。

恋愛で悩んだこともほとんどありません。夫は私が受付をしていた企業の顧問弁護士。それはもう、熱烈にアプローチされて結婚しました。

子供も1人いますが、いわゆるセックスレスとは無縁です。結婚9年目、34歳になりましたが、夫はいまでも私を求めてきますよ。

恋人時代のような記念日やデートもかかしません。

1人娘はとても素直で良い子ですし…。毎日、こんなに幸せでいいのかしらって思うくらい。

それに今年、とうとう念願のマイホームを建てたのです。

主人が知人のツテで入手してくれた土地に、こだわりの注文住宅。

弁護士の肩書きを持ち年収1,000万円以上を稼ぐ夫。可愛くて素直な子供に、マイホーム。

私は欲しいものを全て手に入れました。

けれど…。

これが全ての悪夢の始まりだなんて、誰が想像できたでしょうか?

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