
憎悪、嫉妬、愛情…1人の女を巡って、6人の男女の思惑が交錯する、運命の夜
深窓の令嬢が、超リッチな男と結婚。
それは社会の上澄みと呼ばれる彼らの、ありふれた結婚物語。
有馬紅子(ありま・べにこ)もそんな物語の一人として17年間幸せに暮らしてきた。
しかし突然、夫・貴秋が若い女と駆け落ち同然で家を出てしまい、紅子のプライドは消えかける。
しかし就職に成功し、新たな一歩を踏み出した紅子はある日、久しぶりに月城家に呼ばれることになる。そこで手紙の謎が明かされ、夫の貴秋が、その送り主が涼子であることに気がつく。貴秋は、紅子に忠告しようと連絡をとったが時すでに遅く、紅子は涼子の家へ入ってしまった。
「社会経験、ほぼゼロ」。有閑マダムのレールから強制的に外された女・有馬紅子のどん底からの這い上がり人生に迫る。
坂巻透が知る、女の真実「想いを断ち切ることに失敗した女は恐ろしい」
「坂巻さん、紅子さんがどうかしたんですか?」
電話を切った僕に、分かりやすく心配そうな顔をした加藤さんが言った。
「連絡が取れないらしくて。田所さんと一緒にいたところまでは、僕も会社前で見たんだけど」
僕も今聞いたばかりの話を復唱するように、加藤さんに説明した。副社......
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この記事へのコメント
元ギャルなめんなよ、にクソワロタw
加藤さんがこんなに良い子でよかった!
誰でもいいから、早く紅子様を助けて!!