有馬紅子 Vol.19

“自分は特別”と錯覚してしまった女の悲劇。一度味わってしまった高揚感に、狂わされた人生

深窓の令嬢が、超リッチな男と結婚。

それは社会の上澄みと呼ばれる彼らの、ありふれた結婚物語。

有馬紅子(ありま・べにこ)もそんな物語の一人として17年間幸せに暮らしてきた。

しかし突然、夫・貴秋が若い女と駆け落ち同然で家を出てしまい、紅子のプライドは消えかける。

しかし就職に成功し、新たな一歩を踏み出した紅子はある日、久しぶりに月城家に呼ばれ、夫の貴秋が、謎の手紙の送り主が涼子であることに気がついた。そして、涼子の目的がわからないまま、紅子は、涼子の家に誘いこまれてしまう。貴秋と執事の西条、会社仲間たち、坂巻、小河、加藤が紅子の救出に向かったが…。

「社会経験、ほぼゼロ」。有閑マダムのレールから強制的に外された女・有馬紅子のどん底からの這い上がり人生に迫る。


「私、月城家にお仕えしている西条と申します。失礼ですが…紅子さまの会社の方々でしょうか?」

黒いスーツの初老の男性が僕たちに話しかけたことで、颯爽と僕たちの目の前を通り過ぎた、“たかあきさま”と呼ばれた男性もこちらを振り返った。

―この人が有馬さんの元ご主人…月城たかあき......


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