有馬紅子 Vol.23

幸せだった日々は、すべて偽りだった?夫に裏切られた妻の、初めての反撃と秘めた決断

深窓の令嬢が、超リッチな男と結婚。

それは社会の上澄みと呼ばれる彼らの、ありふれた結婚物語。

有馬紅子(ありま・べにこ)もそんな物語の一人として17年間幸せに暮らしてきた。

しかし突然、夫・貴秋が若い女と駆け落ち同然で家を出てしまい、紅子のプライドは消えかける。

就職し、新たな一歩を踏み出した紅子は職場で、学生時代の後輩・涼子と再会。紅子に対して強い執着心を持っていた涼子に、家に誘いこまれ、貴秋に隠し子がいることを知らされた。


「…涼子さんの…言う通りかも、しれませんね」

鈍い痛みで頭が重く、視界に霧がかかったような、ぼんやりとした気分のまま、私は思わずそう口にしていた。胸にこみ上げる脱力感は虚しさ、そして行き場のないジリジリとした熱は、怒りという感情なのだろう。

「紅子さま…!」

私を見......


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