略奪愛 Vol.1

略奪愛:「好きになってしまいそう...」彼氏のいる女が本能で惹かれた、年上男の魅力とは

道ならぬ恋の始まり


頼まれていたデータ作成でもしておこうと、私は昼過ぎにオフィスを訪れた。

誰に会う予定もないからと、グランデサイズのスタバラテを片手に、オフショルトップス×デニムという非常にラフな格好で。

しかし、がらんとしたフロアに彼の姿を見つけ、思わず「あ」と息を飲んだ。

「…いらしてたんですね」

彼、大谷の席は、私の座っている島から少しだけ離れた窓際にある。

躊躇いながらも声をかけてみると、思いがけず人懐こい笑顔を向けられた。今日の彼はジャケットではなくカジュアルなシャツスタイルであったことも、いつもより柔らかな印象に映ったのかもしれない。

「ああ。ちょっと調べておきたいことがあって。…それより三好さんこそ、週末まで仕事?」

「私は…家にいても暇だったので」

自虐を交えてそう返すと、大谷は「なるほど」と小さく笑い、そのままPCへと視線を落とした。

そして私たちはその後、特に言葉を交わすこともなく、黙々と仕事をした。


−そろそろ帰ろうかな…。

集中力が途切れたタイミングでふと顔を上げると、窓の外が紫色に変わり始めていた。

スマホで時間を確認すると、もう間もなく18時になろうというところ。そっと大谷を盗み見ると、彼はまだ真剣な表情でPCに向かっている。

邪魔をしないようにと思い、静......


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