もう白飯が止まらない!濃いめの味付けがクセになる町中華
『盛運亭』の豚の生姜焼き定食
「こちらに初めて伺ったのは、中学生時代に父に連れられて。そう思うと僕の町中華デビュー、超初期ですね」と、町中華に精通する雄飛さんの歴史の中でも、古株の一軒。
白金の端、古川橋のこのあたりは、かつて飲食店がほとんどなく、決して栄えてはいなかったが、昭和58年、ラーメンブームを予想した店主・出山さんが創業したのがはじまり。
「しっかりとした味付けの生姜焼きはご飯にぴったりで、ご飯のおかわり無料も嬉しい。味噌汁代わりに付いてくるのがラーメンスープというのが町中華ポイント! これで〝ラーメン欲〞も満たされます。長居は無用、サクッと食べて切り上げるのが東京町中華の粋な作法でしょう」。
町中華にもかかわらず、定食のラインナップに麻婆豆腐やエビチリなどはなく、肉野菜炒め定食と豚の生姜焼き定食のみ。だからこそ、そそられてしまう。
「こちらでは、店に来る前には〝ラーメンを食べたい!〞と思って行っても、壁のメニューを見ているうちに、いつの間にか豚の生姜焼き定食を頼んでしまっている、ということが頻発するんです(笑)」。
もちろん、澄みきったスープの麺類だって絶品。丁寧に豚バラを醤油で2時間煮込み、冷蔵庫へ。手間ひまかけた自家製チャーシューと、卵を使わず粉だけで作る、こだわり中細ちぢれ麺がウリだ。
老舗のこの店は、タモリさんが約25年常連として通っているということでも有名。多くの人に愛され続けている、古き良き風情を残す町中華だ。
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