女子力の呪い Vol.7

「抱いて。私たち…このままじゃダメになる」苦悩する女にハイスペ夫が突きつけた、残酷な一撃とは

私たちには呪いがかけられている。

いつでもかわいらしく身ぎれいに、
だって「女の子なんだから」。
人の輪を乱さずに、まわりに気を配るの、
だって「女の子なんだから」
男性を立てて。プライドを傷つけちゃだめ、
だって「女の子なんだから」。

キャリアを手にし、妻や母となっても、影のようにつきまとう呪いの正体とは?

これまでに、“女子力おばけ”萌美や、“暴走アモーレ”綾女、そして、呪いを解いた女、留美子の過去と現在を紹介した。

さて、今回の呪われた女は、先週も登場した…


〈呪われた女file.4〉
名前:みゆき(仮名)
年齢:34歳
職業:総合人材会社・営業
あなたにとって“女子力”とは?:彼女→妻→母とコマを進められる力

“人生のコマが進まない女”みゆき・34歳


「みゆきはさぁ、旦那のこと殺したいって思ったことないの?」

日曜午後3時、『雪ノ下銀座』のカウンター席。元同僚が唐突に放った一言に、堂場みゆき(34)は「国産レモンのパンケーキ」をつつく手を思わず止めた。

「…ないかー!あるわけないよね。みゆきの旦那、イケメンで稼いでてハイスペだし。うちとは大違い!」

みゆきの返事は待たず、うちなんてひどくて、とその後は延々と旦那の愚痴をこぼす。みゆきと同期入社の加奈(34)は、いつもこうだ。

独身の頃はよく2人で連れ立ち、コリドー街でナンパ待ちなどしたこともあった。

“彼女”から“妻”へ、女の人生のコマを先に進めたのはみゆきだ。31歳を目前にして、3年付き合った大手ディベロッパー勤務の彼氏とついに結婚を決めたのだ。

しかし“妻”から“母”へのコマを先に進めたのは–

「やばい、私も結婚したい!てか彼氏作らなきゃ!」とみゆきの結婚式で大騒ぎしていた、加奈だったのだ。

32歳、元同級生と交際半年で結婚。さらにその半年後には妊娠が発覚し、今や1歳の男の子のママである。

だからこうして2人で会うのも、実に1年半ぶりだ。

「みゆきはいつ会っても綺麗だねえ。全身お手入れ行き届いてます、って感じで、女子力高い!」

違う。こんなものは女子力でもなんでもない。

みゆきは、“妻”のまま4年間ずっとコマが先に進まない自分の人生を苦々しく思った。

そして今朝、夫の芳樹(35)が放った信じがたい一言…

–ごめん…無理。君とするなら、死んだほうがマシ

「あるよ」

甘酸っぱいパンケーキの欠片をコーヒーで流し込む。

「旦那を殺したいって思ったこと、私もあるよ」

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