港区女子の終点 Vol.7

港区女子、28歳定年説。30歳を過ぎると手配師となるしか港区で生き残る道はナシ?

港区女子。

それは港区に夜な夜な集う、得体の知れない女性たち。

煌びやかで豪勢な生活を送る彼女たちだが、いつか“強制的に”この街を卒業する時がやってくる。

果たして、その後の人生は、幸せなのだろうか?

これまで、20代でいい思いをし過ぎて自分を見失った美咲千葉の実家に戻った由梨、港区おじさんを見過ぎた結果、若い男のDNAを欲しがる華子などを紹介してきた。

甘い蜜を存分に吸った、港区女子の末路とは・・・?


「美紗子ちゃんは、若くて可愛いね、美人だね」

私はずっと、そう言われ続けていた。

「美紗子ちゃん、何か食べたい物ある?何でも言ってね」

そうやって甘やかしてくれる男性たちも、常に周りに群がっていた。

そう、20代前半の私は周囲からの惜しみない賛美と愛情を、永遠に独り占めできると思っていたのだ。



「美紗子ちゃんって、港区のドンみたいだよね」

27歳になった時、一緒に食事をしていた有名な経営者の加藤から突然言われた一言に、思わず食べる手を止めた。

「ドン!?どういう意味ですか」

「んー・・・。港区女子を束ねている女帝みたいな?」

加藤の言っている意味がよく分からず、私は思わず失笑する。でも、全く思い当たる節がないと言えば嘘になった。

20代をずっと、この港区で過ごしてきた。

毎晩食事会やパーティーへ顔を出し、男性の主要メンツは全て押さえている。すると自ずと女性の知り合いも増え、男性たちに誘われたときに呼ぶ“お食事会要員”である女の子の連絡先が何十人もスマホに入っている。

新陳代謝の激しい港区女子の中でも、よく生き残っている方だと自分でも思っていた。

だがこの時、もう既に港区での居場所を失っていたなんて、私は全く気がついていなかったのだ。

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