
漏れ出てしまった本音。出世のために負の感情を押し殺してきた女の、迂闊な失態
深窓の令嬢が、超リッチな男と結婚。
それは社会の上澄みと呼ばれる彼らの、ありふれた結婚物語。
有馬紅子(ありま・べにこ)もそんな物語の一人として17年間幸せに暮らしてきた。
しかし突然、夫・貴秋が若い女と駆け落ち同然で家を出てしまい、紅子のプライドは消えかける。
就職先を探して新たな一歩を踏み出すが、そこには様々な女たちの罠と思惑が張り巡らされ…。
ある日の仕事中、「あなたが役に立つ」と言われて連れ出された紅子だが、クレーム処理中とんでもない発言を…。
「社会経験、ほぼゼロ」。有閑マダムのレールから強制的に外された女・有馬紅子のどん底からの這い上がり人生に迫る。
小河利佳子の苦悩:「イライラする…負の感情が引きずり出されそうになる」
「謝っていただけますか?…私はあなたを許しません」
唐突で、予想もできなかった有馬さんの言葉。
圧倒的優位な立場から気持ち良くいじめていた千穂さまは、まさか反論されるとは思わなかったのだろう。
彼女はまだ状況を飲み込めていない様で、有馬さんと私の間で数回視線を泳がせ......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
小河さんもちょっと黒い感じするけど、きっと一番普通の人間らしい感情で動いてる気がする。
ぜひ紅子さまにはこのピュアなまま頑張っていただいて、最初はイライラしてた小河さんがどんどん浄化?されていく、みたいな流れになってほしい。