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恋と友情のあいだで~廉 Ver.~ Vol.7

「あの女だけは許せない」結婚前夜。新妻が年下エリート夫の“女友達”に感じる、危険な予感

−なぜ今、思い出すのだろう?

若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。

これは、悪戯に交錯する二人の男女の人生を、リアルに描いた“男サイド”のストーリー。

“商社マン”となった一条廉モテを堪能する日々を送った末、3歳年上の美月と結婚。シンガポールで新婚生活をスタートさせる。

しかし日本出張中、偶然にも里奈の夫が女と密会しているところを目撃。さらにその翌日、里奈に誘われ2人で食事をすることに。

そしてそれをきっかけに、ふたりは次第に連絡を取り合うようになるのだった。


美月:「あの女だけは、許せない」


愛する男の変化に気づかぬほど、私は鈍感ではない。

日本への短期出張から戻った廉は、些細だが明らかに違っていた。

どこかソワソワしていたかと思ったら急に私を気遣ったり、どこに行くにもスマホを持ち歩いたり、会話の途中でふいに上の空になって私の声に気づかなかったりする。

......


この記事へのコメント

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No Name
美月を応援しなきゃいけないのはわかるけどどうしてもリナを応援してしまう。
まったく美月に魅力がない
2018/08/08 05:4599+Comment Icon11
No Name
主役3人が誰ひとり好きになれない。
2018/08/08 05:2999+Comment Icon2
No Name
男の言い訳「一線を越えていない」、女の怒り「その方がいっそ質が悪い」、ってのは昔読んだ森瑶子の小説にもあったな。その分きれいな心の結びつきが強いなんて、許せるもんじゃない。美月のじっとりぶりはうっとうしいけど、どう考えても不安にさせたレンが悪いわ。
2018/08/08 05:2099+Comment Icon6
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恋と友情のあいだで~廉 Ver.~

−なぜ今、思い出すのだろう?

若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。

あの頃の僕らは未完成で、足りない何かを探しては傷つき、欲することに夢中だった。

だから気づかずにいたんだ。ずっとそばにあった、かけがえのないものに。

持ち前の器用さと明るい性格で、比較的イージーに人生の駒を進めていく一条廉。

しかし東京は、平穏な幸せを簡単に許してくれない。

運命の悪戯が、二人の男女の人生を交差させる。これは、“男サイド”を描いたストーリー。

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