「今日は和食」な気分 Vol.10

濃厚なウニが大葉の天ぷらに絡む幸せたるや!青山の裏路地には本気で美味い天ぷら店がある!

揚げ物を若干避けるようになってきた今日この頃。しかし本当に美味しい天ぷらは油で揚げられているのを忘れてしまうのほど素材の味をフレッシュに感じるものだ。

しかしなんでも揚げればいいってものじゃない。例えば、新鮮な生ウニは間違いなくそのままが美味しいに決まっている。

そこで今回紹介するこちらの店では、大葉の天ぷらの上に生ウニをオン。ねっとりとしたウニがジュワ~っと口内に広がったとたん、サクサクと小気味よい大葉がやってくるという絶妙な食感を実現した。

そんな天ぷらの常識を打ち破った逸品の数々を堪能できるのは、隠れ家の名店が点在する青山の路地裏。ここに辿り着いてこそ真の大人といえるのだ。

南青山三丁目の交差点を西麻布方面に進み、右手にある石の階段を下りると、そこにはレストランが点在する小道がある。ただそぞろ歩くだけで青山通が気取れるのだ


大人が満足する極上の天ぷら店は青山の粋を体感できる
『天ぷら 元吉』

伝統の味を堪能することだけが粋なわけではない。伝統を守りつつも、進化・革新がなされた逸品たちを楽しむのが、粋ってものだ。

外苑西通りから1本奥まった小道。飲食店がぽつりぽつりと点在する中に、小さいながらも煌々とともる行灯がポツン。そしてその脇の小さな階段を下りると、カウンター8席だけの店がある。まさに隠れ家。

そして、こここそが進化した美味を楽しませてくれる『天ぷら 元吉』だ。

カウンターで天ぷらを嗜むという大人すぎる体験も、ここなら肩肘張らずにさらりと楽しめる。

なぜなら青山という街の雰囲気はもちろん、店主・元吉和仁さんの自由闊達な天ぷらがあるからだ。

大葉でウニを包み揚げるのではなく、大葉の天ぷらの上にウニをのせ、粗塩とともに食す。食感のギャップとより濃厚なウニの風味が楽しめる


「美味しさ、楽しみ方を追求するほどに、天ぷらにもいろんな形があっていいと思うようになって」と元吉さん。

そして旬材に合わせて衣を替え、粗熱を取り、ジュレと合わせてと、さまざまに進化させた天ぷらを供するようになっていった。

季節の一品。鱧の天ぷらの下にジャガイモのすり流し、上にジャガイモの細切りあんかけをとろり

トウモロコシを蒸し、綺麗に切った後で、4層に積んで天ぷらにした名物「角もろこし」

コースの〆となる小海老と小柱のかき揚げ天丼。ツユはあっさりと仕上げている。サイズは7種から選べる。料理はすべてコース¥16,500から


そのどれもが、天ぷらでありながら食感や味の重なり、余韻などで未体験の感動を与えてくれる。

店内で販売している天ぷらのピンズ。こういったユニークなアイテムが青山っぽい


天ぷらを誰よりも楽しみたいなら、この知る人ぞ知る隠れ家……未来の名店を使いこなしてほしい。

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