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ノリオとジュリエット Vol.6

「ガツガツしてて、怖い」京都のご令嬢が、他県出身の庶民女を嫌う理由

ゲーム機器メーカーの京都本社に勤める一ツ橋紀夫(ひとつばし・のりお)は正真正銘の庶民。

“普通”で平凡な日々を送る紀夫だったが、食事会でどこか謎に包まれた美女・萬田樹里(まんだ・じゅり)と出会う

ドライブに出かけたふたりは急速に距離を縮めるが「家まで送る」という紀夫を、樹里は頑なに拒否。

脈ナシだと落ち込む紀夫だったが、樹里から再びデートの誘いが。しかも樹里から大胆なアプローチを受け、紀夫の部屋で一夜を過ごす

しかし翌朝、ふたり一緒に出かけたカフェで、紀夫が3年前に別れた元カノ・一二三薫とばったり再会。

樹里に対する紀夫の好意に気づいた薫は、「彼女はやめた方がいい」と忠告するのだった。


金曜の夜。

暑気払いをしよう、と集まった『フォーチュンガーデン京都』のルーフトップ。

心地よく頬を撫でる夜風は、昼間のうだるような暑さを打ち消すようだ。

はしゃぐ同期たちからひっそり離れ、紀夫はソファ席でぼんやりと空を仰ぐ。すると不意に、夏子に真上から顔を覗かれた。......


この記事へのコメント

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自分から積極的に家に来たがる令嬢も十分ガツガツしてるんじゃない?
2018/07/14 05:1999+Comment Icon8
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薫の方が合ってる気がしてきたw。
前向きな人と一緒にいたら頑張れるし。
2018/07/14 05:1799+
No Name
紀夫、モテるんだねーアナウンサーに老舗令嬢笑
2018/07/14 05:1199+Comment Icon6
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ノリオとジュリエット

この世には、本人の力だけでどうにもならないことがある。

「生まれ」や「家柄」は、その最たるもの。

誰も傷つけず、傷つかずに生きていきたければ、決められた階層を飛び越えようなどと願わないに限る。

身の程をわきまえること。

それこそが、幸せになるための必要条件なのだから。

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