愛しのドS妻 Vol.7

愛しのドS妻:二番手女の逆襲、開始。深夜2時のリビングに鳴り響く地獄のコール

平野貴裕(ひらのたかひろ)・35歳は、ほんの出来心から取引先の奈美子と不倫関係に。

すでに関係は解消していたが、別れ際に奈美子から渡された手紙が華に見つかる

キレた妻・華は即座に浮気相手を特定し、奈美子に慰謝料を請求。「奈美子に慰謝料を支払わせるか、そうでないなら離婚する」と迫られた貴裕は、苦肉の策で300万円を肩代わりすることに。

さらには高級時計までプレゼントさせられたにも関わらず、しかし華は強硬な姿勢を崩さない。

我慢の限界に達した貴裕は再び奈美子と密会するが、そこに「華が交通事故に遭った」と連絡が。

華の大切さを痛感した貴裕は奈美子に「もう連絡しないでくれ」とLINEで一方的に縁を切る。しかしその身勝手が、波乱を呼び起こす!?


「わ、これ美味しい」

外苑前にあるベトナム料理『アンディ』で、スペシャリテである“ティーリーフサラダ”を一口食べた華が、目を丸くして微笑んだ。

そんな妻の反応に、貴裕は「だろ!?」と満面の笑みを浮かべる。

「華も絶対好きだと思ったんだ。今夜は華のお祝いなんだから、どんどん食べて飲んで!」

貴裕はつい大きな声を出し、ペアリングで提供された白ワインを上機嫌で流し込んだ。

というのも、今日の昼に病院から華の検査結果について連絡があった。

医師によると何の異常もなかったとのこと。これでホッと一安心だ。

「お祝いって…大げさ」

華は呆れているが、パッと花が咲くような妻の笑顔こそが貴裕を幸せにする。

…それゆえ、300万の時計を買わされようが何されようが、最終的には「それで華が喜ぶなら」と思えてしまうのだ。

なんだかんだ言っても結局男というのは、惚れた女にめっぽう弱い。

「やっぱり私、ベトナム料理好きだな」

華がしみじみつぶやくのを聞き、貴裕は再び大声で「そうだ」と叫んだ。

「よし、華。ダナンにでも行こうか!」

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