愛しのドS妻 Vol.5

愛しのドS妻:弱った心の隙間に入り込む二番手の女…誘惑に負けてしまった、男の後悔

奈美子の誘惑


思いがけない事件が起きたのは、それから3日後のことだ。

「平野さん、お先です」

20時過ぎ、最後まで残っていた営業スタッフがオフィスを後にした。

「おお、お疲れ」

出口へと向かう男の背中がどこか急いでいたので、貴裕は言いかけた言葉を飲み込む。

貴裕は結局、赤坂の狭いビジネスホテルに連泊している。

どうせなら飲みにでも行って、深夜に寝るだけの状態でホテルに戻りたい。

予定のなさそうなスタッフを捕まえようと思っていたのだが、結局全員に声をかけそびれてしまったのだ。

−仕方ない。もう少し仕事するか…。

諦めた、その時だった。

オフィスの入り口に、招かれざる客が現れたのは。


「平野さん」

そっと開いたドアから、小柄な女が顔を出す。

幼さの残る肩までのストレートヘア、テロテロとした薄いトップスにふんわり膝丈のスカート。ベージュ色のマイケル・コースのバッグにも、見覚えがある。

「奈美子…ど、どうしてここに!?」

−何をしに来た!?
......


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