35歳のヤバい女 Vol.2

35歳のヤバい女:“高嶺の花”の悲劇。30代エリート男が、若くダサめなCA女で妥協した理由

ー女の市場価値は27歳がピーク、クリスマスケーキの如く30歳以上は需要ゼロなんて、昭和の話でしょ?ー

20代の女なんてまだまだヒヨッコ。真の“イイ女”も“モテ”も、30代で決まるのだ。

超リア充生活を送る理恵子・35歳は、若いだけの女には絶対に負けないと信じている。

周りを見渡せばハイスペ男ばかり、デート相手は後を絶たず、週10日あっても足りないかも?

しかし、お気に入りのデート相手・敦史の婚約ニュースをきっかけに、仕事もプライベートも絶好調の人生が徐々に狂い始めていく...。


―敦史が、26歳のCAと結婚ですって...?

友人の茜とのランチの帰り道、理恵子は殺気立ちながら帰路についた。

―この女が...?

敦史の婚約者の名前をついInstagramで検索してしまうと、そこにはやたらと大きな目をした子鹿のような女が、弱々しくピースをしている写真が表示される。

どこから情報を仕入れたのか、茜がご丁寧にその若い女のプロフィール画面を披露してくれたため、名前を覚えてしまったのだ。

女はたしかに可愛い顔をしているが、若い女特有の肉付きのいいふっくらした頰をしているし、髪型も細すぎる眉の形も垢抜けない。

“オンナ”を極めた理恵子から見れば、要はあまり洗練されてはおらず、言ってしまえばダサいのだ。

―なんで、敦史がこんな女と...。

会うたびに「若い女より、色気も知性もある大人の女が好き」と理恵子にへつらっていたにも関わらず、敦史はなぜこんな典型的な若いだけの女を選んだのだろうか。

いや、茜は早とちりなところがあるから、ひょっとするとガセネタかもしれない。

ーえ?!?!

しかし、しばらく写真をスクロールすると、満面の笑みで彼女の肩を抱く敦史の顔が現れた。その顔には、ちゃっかりと彼のアカウントがタグ付けしてある。

「オレ、SNSはやらないんだよね」

そう言った敦史の白々しい声が、理恵子の耳に鮮明に蘇った。

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