2対2の初対面。モテ男ではなく、俺にだけ美女から連絡が来たのはナゼ？(3/3)[東京カレンダー

「せっかくだから、LINE交換しようよ！」

俊明とリナがLINEを交換し、僕と沙奈は後で追加してもらうことになった。

「今度、ご飯行かない？」

俊明はすっかり乗り気でリナを口説いている。

「いいですよ。そしたら、またこのメンバーで行きませんか？せっかくだったらみんなの方が楽しいし。沙奈もいいよね？？」

リナは隣にいる沙奈に、同意を求めるように促している。

「もちろん。またみんなで飲みましょう」

リナから次回の食事の約束をこぎつけることに成功した俊明は、満足そうな顔をして喜んでいた。

宿題２：あまり話していない弘人にだけ連絡をよこした女性心理を述べよ

二人を見送った後、男二人でタクシーを拾う方向に歩きながら、今日の反省会を行う。

「リナちゃん、可愛かったよな〜。次回のご飯の約束までしちゃったし。今日は楽しい夜だった！弘人も収穫あり？」

「うん、まぁ。二人ともいい子だったよね」

—楽しく飲めたからいっか。

僕としては、それくらいの感覚でしかなかった。しかし翌朝、携帯に入っていたLINEを見て、驚いた。

—リナ：六本木界隈で飲まれることがあれば、是非また一緒に飲みたいです^^近々空いているお日にちありますか？

僕の携帯の方に、リナから個別でLINEが入っていたのだ。

—あの時、全然話していないし、どちらかというと俊明のことを気に入っていたんじゃないのか！？

携帯を今一度見直してみる。

しかしすぐに、“俊明にも同じとこを送っているのだろう”と思い直し、軽い内容の返信を打った。

◆

だが、結局俊明の方には梨の礫だったらしい。

「こっちがご馳走したのにヒドイよな〜」

ぶつくさ言っている俊明に対して何も言えず、でもどうしてこっちだけに連絡が来たのか分からずにいた。

どうしてリナは、僕だけに連絡をしてきたのだろうか？

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宿題の答え。女性が初対面で“この人はNG”と思う点