婚活は、ビジネススクールで!? Vol.6

「なんであの子が昇進するの…?」予想外の出世コースに乗った事務職OLに振りかかる、ある試練

多くの女性を苦しめる、 “結婚”という二文字。

高望みをしているわけではない、普通の幸せが欲しいだけ。

しかし出会いに溢れているはずの東京で、それはなかなか手に入らないのである。

自称・丸の内にゃんにゃんOLの本田咲良(27)は、ひょんなことからビジネススクールに通うことに。

仕方なくお見合いに臨んだのに、相手の医者である祐一を気に入り、結婚しても良いかなと浮かれる咲良。しかし、誕生日を迎える夜に来た電話は、まさかの断りの連絡だった。

授業が始まり、さおり、翔平、賢治(と麻布おじさん)という仲間に出会い、論理的思考を学び始める。

咲良の同期である由利は、長く仕事するために早く結婚したいと考え、結婚相談所に登録しつつ、同じクラスの尚之に接近する

授業が進むうちに、習ったことを自分の婚活に当てはめてみる咲良と由利だった。


―そういえば最近、ママと連絡取ってないなぁ……。

授業に向かう電車の中で、母親の好きな俳優が出演する新作ミュージカルのポスターを見て、咲良はLINEを入れてみた。

いつもなら二週間に一度くらい様子伺いの連絡が来るのだが、最近めっきり音沙汰がないのだ。

しばらくしても返信がないので、滅多に電話することのない父親に連絡を入れてみることにした。

「あ、パパ?なんかママと連絡取れないんだけど、大丈夫?」

「あぁ、咲良…」

父親によると、母親は咲良のお見合い相手の祐一をとても気に入っていたそうで、断られて以来、自分のことのように落ち込み、伏せているらしい。

―そんなに落ち込んでるなんて……。

忘れかけていた件を蒸し返されたような気がして、咲良は少し憂鬱な気分になってスクールへ向かった。



ギリギリに教室についた咲良は、一番前の席に座らざるを得なかった。

後ろには、気になっているベンチャーキャピタリストの翔平と、化粧品メーカー企画担当のさおりが隣同士で座っていて、聞くつもりはなくても二人の会話が聞こえてきてしまう。

どうやら二人は共通の知り合いである起業家がいるらしく、さおりは翔平の会社が運営するセミナーに参加したいと言っているようだった。内容から察するに、社会問題に取り組む会社の起業に関するセミナーらしい。

―正直、全く縁のない世界だわ…。さおりちゃんって港区OLっぽいのかと思ってたのに、意外と社会問題とか関心あるのね。

その会話を聞きながら、咲良は言い表しようのない劣等感を覚えていた。

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