婚活は、ビジネススクールで!? Vol.3

恋も仕事も、全然ダメ…。自信喪失中の28歳OLが輝きを取り戻した、婚活にピッタリな場所

多くの女性を苦しめる、 “結婚”という二文字。

高望みをしているわけではない、普通の幸せが欲しいだけ。

しかし出会いに溢れているはずの東京で、それはなかなか手に入らないのである。

自称・丸の内にゃんにゃんOLの本田咲良(27)も、そのうちの一人。

しかしある日、ひょんなことからビジネススクールに通うことに。

仕方なくお見合いに臨んだのに、相手の医者である祐一を、意外と気に入ってしまった咲良。

祐一との2回めのデート後、結婚しても良いかなと浮かれていたが、誕生日を迎える夜に来た電話は、まさかのお断りの連絡だった。


ー今日くらいは、家で寝ていたい……。でもスクールに行かなくっちゃ。

土曜日の10時。さっきまでベッドで寝ていた咲良は、ブラックコーヒーを飲みながら外を見ていた。

何をしても上の空で、祐一にお見合いを断られた理由を考えて続けている。でも、どうしても納得できる答えは見つからなかった。

―理由が分からないのが、一番辛いよ。何がいけなかったんだろう……?



咲良は重い体を引きずって、ビジネススクールの入ったオフィスビルまで来た。ロビーのソファに座って、同期の由利を待つ。

窓際のカウンターでは、レポートの締め切りが近いのか、慌てた様子でノートパソコンに向かっている人がいる。コピー機の前では、USBを片手にそわそわ順番を待っている人が、行列をなしていた。

咲良は、携帯をいじっているふりをして、後ろのテーブルの3人の話に聞き耳を立てる。

「NPOにおけるプロボノワーカーの重要性が…」

NPOくらいは分かるけれど、知らない単語が出てきた時点で、ちゃんと聞くのを諦めた。

あちらから集団で歩いてくる男女は、きっと経営大学院の方でMBAの取得を目指している、社会人学生たちだろう。フロアの中でもちょっと目立っていて、アメリカの司法モノのドラマみたいだ。中でも、女性たちがとても知的で、咲良にはまぶしく見えた。

―なんか別世界の人たちって感じ……。

ただでさえ、お見合いの件で落ち込んでいるのに、咲良の気持ちは、どんどんしぼんでいった。

由利の後ろについて二階の教室に向かうと、すでに入り口まで人が溢れていて、名刺交換をしていた。

手元の名刺入れを見て、枚数が足りるか心配になる。

みんな初めて会う人同士とは思えないほど、打ち解けた雰囲気で、名刺を見ながら談笑していた。名刺を交換することなど滅多にない咲良は、少し気が引けてしまう。

大体配り終わって、キョロキョロしていると、入口に同年代のOLらしき女の子が入ってきたので、咲良は少し安心して近づいた。

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