結婚に適した男は、30歳までに刈り取られる。
電車で見かけた素敵な男は大抵、左手に指輪がついている。
会社内を見渡しても、将来有望な男は30歳までに結婚している。
そんな現実に気づいたのが、大手不動産会社勤務の奈々子・28歳。
同世代にはもう、結婚向きの男は残っていない。ならば・・・。
そうして「青田買い」に目覚めた奈々子は、幸せを掴むことができるのか・・・?
中村に代わってプロジェクトリーダーをすることになり、恋も仕事も順調な奈々子。今週、田中との恋愛に動きが・・・?
「そうそう、実は来月、僕のいとこの結婚式があるんですが、二次会に一緒に来てもらいたいんです」
ある晴れた休日の昼下がり。
奈々子と田中は映画を観に行く約束をしており、時間までに食事をすませようと『リストランテ・ジャニコロ・ジョウキ』を訪れていた。
大きな窓からたっぷ......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
このくらい乙女な展開だと楽しく読めていい
弁護士吾郎やレスカップルみたいにお互い言いたい事も言わずにすれ違うんじゃなく、
きちんとお互いに向き合って気持ちを交流させあってる。
遠回しな言い方じゃ伝わらないって思ったらきちんとストレートに聞いて、
田中もきちんとそれに向き合って答えてる。
お互いきちんと向き合って心を重ね合える、そんな相手と一緒に居られることが一番幸せだと思う。
年上女性が一番気にするであろう両親からのオッケーをプロポーズ前に確認させるとは。