エリート亮介の嫁探し Vol.13

エリート男を手に入れるためには、手段を選ばない?策に溺れた女が迎えた、無残な結末

恵とあいだ君の関係


「そのお姉さんの事、何か言ってなかった?職業だとか住んでいる場所だとか…。」

「あぁ、なんか赤羽橋に住んでいるって言ってたかな?あと経理の仕事してるって。俺、タイプだったから色々聞いちゃって。」

パズルの最後のピースがハマったような感覚。と同時に、亮介は少し怖くなる。

翔の話では、間君のお姉さんの特徴は恵そのモノだ。もし恵が名乗った苗字のハザマの漢字が”間”だとすると、二人は姉弟で、どちらかが読み方を偽っていたのだろう。

「どうしたんだよ、亮介。考え込んじゃって」

翔のその問いに、亮介は「大丈夫」と答えたが、頭はこれまでの恵との様々なやり取りが駆け巡る。

ーつまり恵は弟を通して、僕の事を前から知っていたのか?趣味が合うのも当然だ、彼が僕の事をリサーチしていたのだから。それで里緒のことも嗅ぎ回っていたと言うことか。

そう思った途端、亮介は背中に寒気を感じた。


恵と亮介の出会い


私の名前は間(あいだ)恵。亮介さんと出会ったのは、5年と少し前。

当時、私の弟の間誠は、あるシステム会社でアルバイトをしていた。忘れ物を届けに行った際、下のチェーン店のコーヒーショップで会おうと、弟を待っていた時だった。

ーカッコイイ男性が来たな。

店に入って来た男性を何となく目で追っていると、その彼が私の席近くを通った。その時、知らぬ間に落とした私の手袋を拾ってくれた。

「もしかして、あなたのですか?」

声をかけてくれた彼の大きな優しい目に、私は一瞬で心を奪われた。

その上、店を出て行く彼と、入ろうとする弟が、すれ違いざまに軽く挨拶をしている。

弟に問い詰めたら、東大院生で、同じ会社にアルバイトとして来ていた亮介さんだった。

ーこれは何か縁があるのかもしれない。

昔から少女漫画が大好きだった私には、この出会いが、ただの偶然には思えなかったのである。

「今日の亮介さんはどうだった?」

それからというもの、いつも弟に亮介さんの話を聞いては、思いを募らせていった。

さらに彼を一目見たいと、例のコーヒーショップに足繁く通った。しかし、あの頃の私は今より10kgも太っていて、自分に自信がなかったため、声をかけられずにいた。

そんな中、何度か亮介さんが、とある美人な女性と話しているのを目撃した。

たまたまお互いにコーヒーを買いに来て会っただけのようだが、その雰囲気が、ただの同僚ではない感じがした。

ー誰だろう…彼女かな…。

しかし、その後すぐに亮介さんはバイトをやめてしまった。弟に聞いたところ、海外に行ってしまったらしい。

【エリート亮介の嫁探し】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo