エリート亮介の嫁探し Vol.6

悪女の噂は、本当なのか?エリート男が駅のホームで愕然とした、ハイスペ美女のある行動

エリートとはフランス語のéliteが由来で、「選び抜かれた人」という意味だ。

日本で言われる“エリート”とは、学歴が高く且つ年収の高い男性を指す場合が多い。

東京大学出身、その後大学院を経て世界的IT企業のアメリカ本社への転職が決まっている亮介は、まさに世に言う”エリート”。

そんな亮介が、日本に一時帰国している半年の間に、日本での婚活を決意する。

しかし、亮介の婚活はなかなか苦戦を強いられた。

やっと出会えたと思った心惹かれる女性・香奈は、 「男関係が激しいと言う噂がある」と片瀬から告げられる。香奈に対して少し疑いつつも、その話を信じられない亮介だった。


「何をあげようか・・・」

亮介は銀座にある老舗デパートで、今年退官する大学教授へのプレゼントを探していた。

「ワインが好きだったからロブマイヤーのグラスにするか、あるいはモンブランの万年筆にするか・・・」

生活用品や文具などを探し回っていると、ある一角に、和物を中心とした催し物がされていた。その中に、鎌倉に店舗があると言う、和小物を取り扱っているお店の商品が並べられていた。

ーふぅん、和物も粋で良いかもな。

何気なく見ていると、そこには見覚えのあるポーチが並んでいた。

ーこれって、香奈ちゃんが持っていたポーチの柄と一緒だ。

そのポーチは、淡藤色と生成色の麻の葉模様の布に、引き手部分が特徴的な形をしたファスナーがついていた。思わず手に取ってまじまじと見ていると、店員の女性が寄って来て話しかけた。

「プレゼントか何かお探しですか?そちら、先日復刻した15年前に作られていたデザインで、職人さんの手縫いなんです。最近は若い人にも人気ですよ。」

「そうなんですね」と答えながら、首を傾げた。香奈は「おばあちゃんの形見の古い着物で手作りした」と言っていたからだ。

その時、タイミング良く香奈からLINEが届いた。

―来週の水曜日、時間ができたんですが、ご飯でも行きませんか?

もう来ないと思っていた香奈からのLINEに驚きながらも、この誘いに乗るかどうしようか返信に迷った。

しかし香奈の噂が本当か自分の目で確かめたかったし、もし本当ならばなぜ見抜けなかったのか、今後のためにもう一度確認しておきたいと思った。

―連絡ありがとう、水曜日、大丈夫だよ。

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