エリート亮介の嫁探し Vol.4

エリート男は“可愛い”だけじゃ物足りない。男を陥落させた、賢い女のベタ過ぎるギャップとは?

エリートとはフランス語のéliteが由来で、「選び抜かれた人」という意味だ。

日本で言われる“エリート”とは、学歴が高く且つ年収の高い男性を指す場合が多い。

東京大学出身、その後大学院を経て世界的IT企業のアメリカ本社への転職が決まっている亮介は、まさに世に言う”エリート”。

そんな亮介が、日本に一時帰国している半年の間に、日本での婚活を決意する。

しかし、亮介の婚活はなかなか苦戦を強いられる。食事会で出会った小悪魔女子の瞳ホームパーティーで出会った綾乃は、亮介の理想には合わなかった。

しかし、そのパーティーの帰り道、亮介にも心惹かれる女性が現れる・・・?


「やばい、急がなきゃ。」

香奈は外資系の製薬会社でMRとして働いており、営業先から戻って車を置くとすぐに、待ち合わせ場所である表参道に向かった。

—間に合うかな?でもその前に化粧直しもしたい・・・

今日は先日ホームパーティーの帰りに出会った亮介との待ち合わせの日だ。

—どうしよう、なんか緊張してきた。

亮介との出会いは想定外だった。

亮介と出会ったあの日、香奈は社会人向けテニスサークルで出会った片瀬のホームパーティーに呼ばれて行った。

取引先の“先生”たちに呼ばれる豪奢なパーティーに出席することはあっても、先日のような男女の思惑うごめく場にはあまり慣れていなかった。

綺麗に着飾った男女で溢れる中、居心地の悪さを感じていると、同じようにその場に馴染めていない男がいた。

それが亮介だった。

背が高く、整った顔立ち 。それに加え、大きな切れ長の二重がどこか寂しそうで、何となく目で追ってしまっていた。

しかし、声をかけようとすると誰かに話しかけられたり、亮介の方も誰かと話していたりと機会を伺えないでいた。

—縁がないんだわ、もう疲れたし帰ろう。

そう思った矢先、亮介がドアから出て行くのが見えた。

―これは神様がくれたチャンスかもしれない−

香奈は今年28歳、1年半ほど彼氏がいないし、そろそろ結婚に焦りを感じている。すぐに自分も後を追い、思い切って声をかけた。

しかし、このままでは亮介はタクシーでも捕まえて早々に帰ってしまうかもしれない。

苦肉の策として、「酔いを覚ましたい」と言って、一緒に外を歩くことにし、何とか少しは時間が稼げた。

そこからは酔いと緊張とで何を話したかあまり覚えていない。

けれどぼんやりとだが、さり気なくドアを開けてくれたり、段差を気にしてくれたりなど、亮介の紳士的な面にドキドキしたことは覚えている。

「失礼でなければ、連絡先教えてもらえませんか?」

亮介から連絡先を聞かれ食事に誘われた時は、嬉しくて帰りの電車内で軽くガッツポーズをしてしまった。

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