年内婚約 2017 Vol.19

「愛されるより、愛したい症候群」?結婚相手を“賢く“選べない女に訪れた、ある悲劇

―私、年内に婚約するー

都心で煌びやかな生活を送る麻里・28歳は、ある日突然、こんな決意を固めた。

女の市場価値を冷静に受け止めれば、20代で結婚した方が絶対お得に決まっている。

掲げた目標は“今年中にプロポーズされる”こと。

麻里は本気の婚活を決意するが、晴れて恋人となった優樹結婚に前向きでない。そんな中、KY男・和也結婚前提の告白を受けるも、結局、優樹を選んでしまう。

だが、ただの通い妻に成り下がったと感じた麻里は、ついに和也と一線を超えそうになる


「力ずくで奪うよ。いいの?」

和也の両腕に身体を挟まれ身動きがとれなくなった麻里は、動揺と緊張でどうすることもできず、ただギュッと目を瞑った。

心臓はドクドクと破裂しそうなほど大きな音を立てているし、和也の顔は、息遣いが肌で感じられるほどの距離にある。

彼氏持ちでありながら、本当にこんな状況に身を任せていいのか。いや、それを言うなら、部屋に上がり込んだ時点で間違っていた。それ以前に、二人で食事なんかするべきではなかった...。

麻里の頭の中には様々な葛藤が渦巻くが、この状況で何を後悔しても遅すぎる。

「.........」

1秒1秒が信じられないほど長く感じられ、しばしの沈黙が二人の間に流れる。

しかし、緊張がとうとうピークに達したと思われたとき、和也が小さく呟いた。

「......やっぱ、やめた」

【年内婚約 2017】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo